多汗症や汗のニオイに悩む方のためのブログ(五味クリニック)

わきが多汗症治療に長年携わってきた五味クリニック院長が、汗に悩む方の心のケアを重視した、様々な対策や治療法をご紹介します。

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新着情報
  • この夏「いい汗」かくための処方箋【後編】「手足高温浴」と「半身浴」で汗腺トレーニング
  • この夏「いい汗」かくための処方箋【前編】汗腺の仕組みと悪い汗の怖さ
  • 制汗剤を選ぶなら「ミョウバン」に注目  自分を汗かきだと思っているなら迷わず「直ヌリ」パウダー
  • あなたの脇汗はサラサラ? ベトベト? 汗腺を鍛えればキレイな汗に
  • これで脇汗対策はバッチリ!デオドラント剤の正しい使い方
  • 汗防止で水分を摂らないのは逆効果? 体臭が強くなることも
  • お風呂上がりにクーラーで涼むと熱中症を招く可能性もありNG
  • 汗が臭う原因は食生活にあった!発汗を促す&臭いを防止する飲み物2つ
  • ヤバいにおいの素「汗」の基礎知識と攻略法
  • 汗対策 (3)消臭効果高いミョウバン
  • 汗対策 (2)室内こそ熱中症に注意
  • 汗対策 (1)冷房普及、退化する「体温調節」
  • 汗 毒素が溜まったドロドロ汗は、入浴で即、解決!
  • ワキ臭対策には"酢のお風呂"が効果的!? - 酢の殺菌力でにおいを撃退
  • 出先で汗だく! そんなときに効果的なワキ臭対策は●●を使う
  • ワキの臭い対策の第一歩、そもそもの臭いの原因って何?
  • じめじめ暑い夏の乗り切り方 汗腺鍛えてサラサラ汗に
  • 1)冷房普及、退化する「体温調節」
  • “汗っかき体質”を改善する「熱温(あつぬる)汗腺トレーニング」
  • さらさらした「いい汗」が脳の働きを守っています

この夏「いい汗」かくための処方箋【後編】「手足高温浴」と「半身浴」で汗腺トレーニング

美肌効果もある「いい汗」


 いい汗にはどういう効果が期待できるのか。五味院長によれば、特に女性にとってはうれしい美肌につながるという。サラサラした汗は蒸発しやすいだけでなく、皮膚表面の角質から吸収されやすいため、保湿作用がある。さらに、汗をかくと皮脂腺の分泌が盛んになり、新鮮な皮脂が汗と一緒になって皮脂膜を形成する。内側から水分が蒸発するのを防ぎ、ウイルスなどの侵入を防いでくれるのだ。さらに、皮脂膜には善玉常在菌である表皮ブドウ球菌がすみ着き、汗から分泌される抗体「免疫グロブリン」と相まって、免疫力を高めてくれるという。

汗腺トレーニングを始めよう

 では、いい汗をかくにはどうすれば良いのか。五味院長が推奨するのが「手足高温浴」と「半身浴」を組み合わせた「汗腺トレーニング」だ。

 手足高温浴とは、浴槽にやや熱い43〜44度のお湯を少なめにはり、両手の肘から先と両足の膝から下だけを10〜15分間浸す入浴法。脳から遠い手足の汗腺は機能が落ちやすく休眠しているものも多いため、積極的に鍛えなくてはならない。腕や足の血液が温められるとその血液が全身に行き渡り、じっくりといい汗をかくことができるという。また、手足以外は空気に触れているため、かいた汗が蒸発して体温を調節する理想的な発汗状態になる。この方法を2〜3週間続けると全身の休眠していた汗腺が活発になり、能動汗腺の数を増やすことができるのだ。


 手足高温浴の後は、湯船に水を加えて37〜38度にし、10〜15分間、みぞおちまでつかる半身浴をするといい。手足高温浴では交感神経が刺激されるが、半身浴では副交感神経が優位になるため、自律神経のバランスが取れるという。

 ただし、70歳以上の高齢者や、高温浴をしても皮膚が赤くなるだけで汗が出ず、時にぴりぴりとした痛みを感じるような人は要注意だ。高齢者は皮膚感覚が弱いため、湯温を42〜43度に設定する。汗が出なくて皮膚が赤くなる人は「熱中症体質」と自覚し、炎天下を歩かない、きちんとエアコンを使うなどの予防が必要だという。

熟睡するために

 良い眠りのためにもいい汗が必要だ。人間は寝入りばなに生理的に汗をかき、体温を下げることで眠りに入る。ところが寝る前に脳の温度が高いままだと普通の生理的発汗より多くの汗をかかなければならず、寝汗が多くなってさらに眠りにくくなってしまう。

 対策として、入浴は寝る1時間前に済ませるのがいいという。また、お風呂から上がった後は扇風機を回したり、うちわであおいだりして、自然に体温を下げていかなくてはならない。すぐにクーラーの利いた部屋に入るのはNG。皮膚血管が冷えて汗腺が閉じてしまい、熱がこもったままになってしまうからだ。

 それでも寝苦しい時は、乾いたタオルを冷蔵庫で冷やし、耳から上あたりの頭に当てたり、枕カバーにして寝たりするといいという。また、硬めの布団で寝るのも効果的。体のある部分を圧迫すると汗が蒸発しにくくなり、代わりに別の部分が汗をかくためだ。あおむけに寝ると背中側が圧迫されて汗が減少する一方、胸側の汗が増える。この汗が蒸発して体温を下げるため、涼しく感じられるという。

「熱中症体質」だと分かったら

 汗腺トレーニングは自分が熱中症体質かどうかを知る判定法にもなる。もし自分が熱中症体質だと分かったら、生活の中でエアコンの設定温度を少しずつ上げていったり、1日20分くらいの散歩など有酸素運動をしたりすることから始めるといい。その際、クーラーの使い方は非常に重要だという。24度以下だと皮膚血管が収縮してしまい、汗がかけなくなって逆に熱がこもってしまう。その状態で外出すればさらに熱が入り、熱中症になりやすくなるためだ。

 まずは25〜26度に設定し、クーラーをかけながら窓やドアなどを2カ所開ける。全開ではなく5〜10センチにする方が、空気が回りやすくなる。空気が対流し汗が蒸発しやすくなるため、自然と涼しくなる。ただ、理想は27〜28度だという。これで暑いと感じる人には換気をしながら扇風機を併用することを勧めている。

 汗腺トレーニングで自分の体質を知り、自分に合った対策でこの夏を乗り切ってほしい。


毎日新聞医療プレミア
http://mainichi.jp/premier/health/entry/index.html?id=20150707med00m010004000c
 

多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

この夏「いい汗」かくための処方箋【前編】汗腺の仕組みと悪い汗の怖さ

http://mainichi.jp/premier/health/entry/index.html?id=20150706med00m010009000c
 毎日新聞 医療プレミア
 

汗をかけないと、変温動物になる!?

 人間は、代謝により食物などの栄養を「燃焼」することで常にエネルギーをつくっているが、筋肉を動かすなどの運動に使われなかったエネルギーは熱に変わる。汗をかけないと、この熱が体の中にこもり、自律神経やホルモンの中枢が集まる脳にダメージを与えてしまう。それを避けるため、脳は代謝を落として自らを守ろうとする。しかし、低代謝になるとエネルギー不足で疲れやすかったり、低体温になったりして、さまざまな症状が引き起こされる。


 低体温とはどんな状態か。多くのケースでは、朝起きた時の体温は35度くらいなのに、外気温が上がると37度くらいまで上がる。普通の人に置き換えると37度の微熱が39度の高熱になったのと同じくらいの変化だ。2度も体温が上がると熱中症のような状態と言える。しかし低体温の人はクーラーの利いた部屋に行くと再び35度くらいに戻るという。低体温以外の人ではこうした大きな変動は起こらない。五味院長は「低体温の人は体温が一定しない。人間は恒温動物なのに、変温動物化している」と指摘する。体温が上下すると脳の温度も不安定になるため、自律神経失調症になったり、女性であれば生理周期が崩れたりする。

「いい汗」「悪い汗」とは


汗腺の再吸収の仕組み
 ところで、汗の原料は何かご存じだろうか。実は皮膚血管の中を流れる血液だ。血液には赤血球などの血球や、人間にとって大切なナトリウムやカリウムといったミネラル、臭いの元になるアンモニアなど代謝によって生じた老廃物が含まれている。これらが全て出てきてしまっては大変だ。そこで汗腺はまず、血球を除く血漿(けっしょう)をくみ取り、血漿に含まれるミネラルの多くを血管に戻し、残りを汗として体外に出している。この機能は「汗腺の再吸収」と呼ばれ、「いい汗」と「悪い汗」の分かれ道になっている。

 再吸収がしっかり機能していれば、純粋な水に近いサラサラしたいい汗をかくことができる。ところが、うまくミネラルや老廃物などを戻せないとネバネバして臭いのある悪い汗になってしまう。いい汗は小粒で蒸発しやすく、少ない量で体温を下げられる。一方、悪い汗は大粒になりやすく蒸発もしにくいため、より多くの汗、つまり血液を使わなければならず、体力を消耗しやすい。

 なぜ、こうした悪い汗が出るのだろうか。人間には300万〜400万個の汗腺があると言われている。しかし、現代のエアコン漬けや運動不足の生活習慣が汗腺の休眠を助長し、実際に働いている「能動汗腺」は普通の人で半分くらいという。働いていない汗腺はどんどん機能が低下する。能動汗腺が少ない人は、体温を下げようとするとそれぞれの汗腺が多量の汗を出さなければならないため、再吸収が間に合わず一気にどっと汗が出て悪い汗になりやすいのだ。

悪い汗が熱中症を招く

 これからの季節、注意しなければならないのは熱中症だ。熱中症は症状の軽い順に以下の4段階に分類されるが、悪い汗をかくと熱中症の各症状が出やすくなってしまうという。

・熱失神…汗を出すために皮膚の血流が多くなり、一時的に脳の血流が少なくなって酸素が脳に行き渡らず、めまいや立ちくらみが起きる症状。悪い汗をかく人は大量の汗を出さないと体温を下げられず、より多くの血液を皮膚血管に回さなければいけないので熱失神になりやすい。

・熱けいれん…悪い汗にはミネラルが多く含まれる。発汗で神経伝達に必要なミネラルが失われ、手足などの筋肉がけいれんする。

・熱疲労…悪い汗は大量の血液を使うため、脱水状態となり、頭痛や吐き気、けん怠感が出てくる。

・熱射病…脱水症状が進み体の水分が足りなくなると、血液を皮膚ではなく脳や内臓に回すため、汗が止まってしまう。そうすると体温を下げられなくなり、意識がなくなるなどの脳障害を引き起こす。

多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

制汗剤を選ぶなら「ミョウバン」に注目  自分を汗かきだと思っているなら迷わず「直ヌリ」パウダー



「あ〜、またユウウツな季節がやってきた」。そう思っているアナタはもしかして汗かき男子? 朝の通勤時、駅に着くまでにもうシャツやスーツが汗でベタベタ。電車の中では自分の汗と臭いが周囲に嫌がられていないか気になり、会社に着いたら「節電なんかやめて冷房温度を下げてくれ〜」と思わずグチる・・・。でも、それはアナタだけじゃないかも。

otoko_powder 「直ヌリ」制汗デオドラントのNo1ブランド「男デオナチュレ」を発売するシービック(東京)の調査によると、男性が自分の身だしなみで気になるのは「口臭」「汗臭さ」「足のニオイ」と上位3位までがすべてニオイ関連。さらに6割以上が自分は他人より汗かきと思っていて、36.5%が他人よりもニオうと思うと回答。多くの男性が汗とニオイに悩んでいることがわかった。

 汗の研究の第一人者、五味クリニック(東京・大阪)院長の五味常明先生によると、「汗が出ているのを人に見られていると思うことでさらに汗が出ます。例えばワキガと思って来院されても、診断してみると思い込みであるケースが約7割。ほとんどは制汗剤で十分ケアできる患者さんです」とのこと。気にしすぎのケースもあるというわけだが、汗かき男子はどうしても自分のニオイが気になるもの。そんな人は先生のアドバイスを参考にしよう。

「男性はある年齢を過ぎるとニオイの原因となる脂肪酸と過酸化脂質の分泌が増えてくるのも事実。自信回復剤として制汗剤を使うことが有効です。ニオイが気になる人には、肌に成分がしっかり密着する直接塗り込むタイプをおすすめしています。

 制汗剤を選ぶポイントは3つ。仝殿紊ら天然の消臭剤として愛用されてきた「ミョウバン」由来のものを選びましょう。▲好廛譟爾筌潺好箸茲衄に直接塗布するタイプのほうが消臭成分が密着しやすいといわれます。ニオイでニオイをマスキングするタイプのものより香りの強くないものを選びましょう」

 え〜っ、その条件を満たす制汗剤を探すのって大変そう・・・でもないのだ実は。2014年に2008年比で売り上げ741%と、市場全体の成長率を大きく上回り市場を牽引しているシービックの「男デオナチュレ」シリーズから注目の制汗剤が発売されているのだ。

 その名は「デオナチュレ 男さっぱりパウダー」。天然デオドラント成分アルム石(ミョウバン)と2つの清涼成分を配合し、優れた消臭制汗効果とクール感が持続。肌に直接塗り込むため防臭成分が密着しやすく、合成香料不使用で香りも穏やか。まさに先生の挙げたポイントを満たす注目の制汗剤だ。

 ちなみに主成分の天然成分アルム石(ミョウバン)は、火山地帯の地中にある天然鉱物塩の一種で、無着色・無香料の天然デオドラント成分。ニオイの元となる雑菌の繁殖を抑制する効果と、毛穴を引き締めて汗を抑える効果があるという。古代ローマ人にも愛用されていたという由緒ある成分だ。

 さらにこの時期注目したいのが、パウダータイプでさらさらしているため、汗でズボンやシャツが張り付きにくいということ。まさに汗かき男子のための制汗剤だ。暑くて寝苦しい夜の風呂上がりに、出勤前のシャワー後に、「クール感」長持ちの「デオナチュレ 男さっぱりパウダー」をぜひ試してみよう。汗とニオイで悩む季節とはもうおさらばだ!



http://ovo.kyodo.co.jp/news/life/a-602220
 


多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

あなたの脇汗はサラサラ? ベトベト? 汗腺を鍛えればキレイな汗に

同じ脇汗でも、いい汗と悪い汗があるって知っている? 悪い汗をかくと、汗臭くなったり、体調が悪くなったりすることもあるみたい。ワキガ・体臭・多汗治療を行っている五味クリニック院長の五味常明さんに、いい汗と悪い汗の見分け方を教えてもらった。 

「汗の最大の仕事は体温を下げること。さらに、体内で作られる汗の原液には、血液中の大切な成分が汗と一緒に流れ出ないようにする働きも。いい脇汗とは、こうした汗本来の役目をきちんと果たしてくれる汗のことです」(同) 

汗腺には、汗の原液からカラダに必要な微量成分やミネラルを血管に戻す機能があり、これを“再吸収”と呼ぶそう。この再吸収の機能が十分に働いていれば、汗は濃度が薄くてサラサラに、不十分なら濃度が濃くてベトベトになるとか。 

■いい脇汗3カ条 
1.サラサラですぐ乾く 
いい汗は粒子が細かく、かいてもさっと乾いて、効率よく体温を下げてくれる。悪い汗はその正反対で、大粒でベトベトしていて、なかなか蒸発しないそう。 

2.臭いがほとんどない 
いい汗の成分は限りなく水に近くて無味無臭。悪い汗は、血中のミネラルなども一緒に流し出してしまうため、ニオイがある。 

3.すぐに出て、さっと引く 
暑いときに速やかに出て体温を下げ、役割を終えたらすぐに引くのがいい汗。悪い汗はだらだらといつまでも流れ出るわりに体温調節の役割を果たしておらず、かくと不快感や疲労感が残る。 

「エアコンの発達した環境で暮らす現代人は、汗腺が退化しやすく、いい汗をかけない傾向にあります。そうなると代謝が下がって冷え症になったり、太りやすくなったりすることも分かっています」(同) 

また、汗腺が衰えて汗そのものをほとんどかけない人も増えているとか。こうなると、体温調節ができずに、体内に熱がこもり過ぎてしまう“オーバーヒート”を起こす可能性があるそう。そこで実践したいのが、いい汗をかく汗腺トレーニング。 

「まず、冷房に頼りきった生活を見直しましょう。屋外との気温差は5度以内に。また、夏もシャワーだけですませずに湯船につかり、お風呂から出た後にしっかり汗を出すのも効果的。風呂上りはすぐに扇風機やクーラーに当たったりせず、ウチワであおぐ程度に」(同) 

自分の汗の気化熱で体温を下げるのが重要で、運動して汗をかくことも汗腺を鍛えるいいトレーニングになるそう。ニオイのないサラサラの脇汗をかけるようにがんばって! 


五味常明
医師/五味クリニック院長。一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。体臭多汗研究所を設立し、ワキガ・体臭・多汗治療を行っている。著書に『新・もう汗で悩まない』(ハート出版)などがある。 

http://news.ameba.jp/20150626-6/

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これで脇汗対策はバッチリ!デオドラント剤の正しい使い方

脇汗のニオイを抑えてくれるデオドラント剤。でも正しく使わないと、かえってニオイがひどくなることも。そこで、ワキガ・体臭・多汗治療を行っている五味クリニック院長の五味常明さんに、デオドラント剤の基礎知識を教えてもらった。 

「まずデオドラント剤を毎日使用する場合には、量を控えめにしましょう。汗腺や皮脂腺に成分がつまって、それが体臭の原因になることも。できれば3日に1日は休み、使った後はお湯でしっかり洗い流して」(同) 

特に殺菌剤入りのデオドラント剤を使い過ぎると、悪い雑菌の繁殖を防ぐ常在菌(もともと皮膚にいる菌)まで殺すことに。そうすると雑菌が繁殖してしまい、ニオイがひどくなる可能性もあるとか。 

市販のデオドラント剤は、「制汗剤」「殺菌剤・抗菌剤」「消臭剤」「マスキング剤」の4種類にわけることができ、それぞれ作用が違う。「汗の量を抑えたいのか、ニオイを抑えたいのか、香りを演出したいのか、目的に合わせて選ぶことが大切です」(同) 

表記の主成分を見ると、どの作用がメインなのか見わけることができる。以下でその方法と効用を学ぼう! 

1.発汗を抑える「制汗剤」 
汗を吸収する成分で汗腺の出口をふさぐことで、汗自体を出にくくする。パッケージにはアルミニウム塩、ミョウバンなどと表記されている。汗の量が多い人におすすめ。 

2.雑菌の繁殖を抑える「殺菌剤・抗菌剤」 
ニオイの原因のひとつである皮膚の雑菌を殺して繁殖を防ぐ。銀、塩化ベンザルコニウムなどと表記されている。ワキガ体質の人の役に立つはず。 

3.ニオイをなくす「消臭剤」 
いやなニオイ物質を化学的に中和させて無臭物質に変える。硫化水素、メチルメルカプタンなどと表記されている。ニオイが気になったら使おう。 

4.別の香りでニオイを隠す「マスキング剤」 
強めのいい香りで、いやなニオイを感じにくくする。芳香剤の香り成分の名前が表記されている。香りを楽しみたい人は選んで。 

ちなみに、耳あかがしっとりしている人はワキガ体質のため、ニオイは強めの傾向が。その場合は、効果が持続しやすい直塗りタイプのロールオンやスティックがおすすめだそう。 

一方、耳あかが乾燥している人は、脇汗のニオイは強くない場合が多いとか。普段は制汗剤が配合されたシートで汗をぬぐえば十分。 

肌についたデオドラント剤はしっかり洗い流し、ときどき使わない日を作ることも忘れずに! 



五味常明
医師/五味クリニック院長。一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。体臭多汗研究所を設立し、ワキガ・体臭・多汗治療を行っている。著書に『新・もう汗で悩まない』(ハート出版)などがある。 

アメーバニュース
http://news.ameba.jp/20150703-5/ 

多汗症についての相談(回答内容別)
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汗防止で水分を摂らないのは逆効果? 体臭が強くなることも

 5月だというのに、すでに25℃以上の夏日が続く、今年の夏。どうしても汗が気になってしまう女性も多いだろう。

 そんななか、汗を拭くのに手放せないのはハンカチだ。都内在住の主婦A子さん(36才)は「吸収力も抜群なタオル生地のフェイスタオルを持ち歩き、汗が出たらすぐ拭くようにしている」という。しかし、多汗症などを専門に診察する五味クリニック院長の五味常明さんは「それは間違い」だと指摘する。

「頻繁に汗を拭きとってはいけません。汗には体温を下げる働きがありますが、それは汗が蒸発することで働く。ですので皮膚を乾燥させてしまうと汗で体温を下げられないため、体は余計に汗を出そうとするので止まらなくなるのです。皮膚はある程度湿らせておきましょう。いちばんいいのは、濡れたタオルで皮膚の上にしっとりと水分が残るくらいに拭くこと。ウエットティッシュを使うのもオススメです」(五味さん)

 また、汗をかかないよう喉が渇いてもついつい水分をがまんしがちだが、水分をとらないのは逆効果だ。

「体温を下げる必要があるときは、水分を控えても人の体は必要なだけ汗をかきます。逆に、下げる必要がなければいくら飲んでも汗でなく尿として排出されるのです。飲むのをがまんして脱水症状が続くと、熱中症の危険があるだけでなく、体臭が強くなることがあります。脱水による便秘状態が続くと、腸内で細菌がたんぱく質を分解してできるにおい物質を便として排出しにくくなります。そうするとにおい物質の一部が呼気や汗腺から分泌されるのです」(五味さん)

※女性セブン2015年6月4日号
http://www.news-postseven.com/archives/20150527_324076.html
 

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お風呂上がりにクーラーで涼むと熱中症を招く可能性もありNG

 まだ5月だというのに汗がダラダラ、おしゃれして出かけても、すぐに汗だくでメイクは溶けて、髪はぺたんこ。電車に乗っても、わき汗が気になってつり革に手を伸ばせない。出かけるのも億劫になるこれからの季節、汗とうまくつきあうためにはどうすればいいのか。

 多汗症などを専門に診察する五味クリニック院長の五味常明さんは「汗を抑えつつ、“いい汗”をかくようにしましょう」と指南する。 

 初夏から夏本番を快適に過ごすための汗対策完全マニュアルを紹介する。

 汗を流すにはお風呂がいいが、どんな入り方がいいのか? 暑い季節の入浴のキーワードは「半身浴」と「温度は37℃」なのだとか。 

「お湯は体温よりやや高めの37〜38℃に設定しましょう。肩までつかると体が温まりすぎてしまい、お風呂から上がった後に余計汗が出てしまうので半身浴がオススメです。また、お風呂上がりは首すじやわきの下をうちわであおいだり、扇風機を使ったりすると効果的に体温が下がります。服は汗がひいてから着てください」(五味さん)

 お風呂上がりにクーラーの効いた部屋で涼むのは、NG。

「汗には蒸発するときに皮膚の温度を下げ、体温を下げるという重要な働きがあります。お風呂から上がって体に熱がこもっているのに、クーラーで急に体を冷やすと汗腺(汗を分泌する皮膚腺)が閉じてしまう。そうすると汗が出なくなって体の体温を下げられません。そうする と、寝つきが悪くなったり、熱中症になったりする可能性があります」(五味さん)

※女性セブン2015年6月4日
http://www.news-postseven.com/archives/20150525_324319.html 

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汗が臭う原因は食生活にあった!発汗を促す&臭いを防止する飲み物2つ

これからの季節、気になるのが汗のニオイ。汗は身体から出てくるものですから、ニオイが強くなってしまう原因の一つに食べた物も関係しています。五味クリニックの五味院長によれば、食生活の欧米化が体臭を強くしている可能性があるのだとか。「動物性脂肪が好き」、「野菜がキライ」、「いつも適温で生活している」方は、要注意ですよ。


■良い汗と悪い汗

良い汗の99%は水分で、サラサラしていてすぐに蒸発します。悪い汗は、ベタベタとして身体に残り、ニオイの元となってしまいます。

常にエアコンの効いた快適な環境で生活していると、汗による体温調節の必要がないため汗腺の機能が悪くなり、サラサラな汗ではなくベタベタした汗が出やすくなってしまうそう。悪い汗は、ミネラルなど身体に必要な栄養分を汗と一緒に排出してしまう作用があるだけでなく、汗腺を詰まらせニキビや肌荒れを引き起こす場合もあります。


■汗が臭うNG食習慣

(1)動物性脂肪が好き

肉や生クリーム、バターなどの動物性脂肪は、皮脂分泌を増やすだけでなく、汗の油脂成分も増幅させてしまいます。皮脂や汗に含まれる脂肪は汗が蒸発して身体に残ることで酸化され、ニオイの原因となってしまうそうですから、ベタベタ汗をかきやすい方は、動物性脂肪を控えてみて。

(2)野菜がキライ

野菜に含まれるビタミン・ミネラルは、脂肪の代謝をサポートするだけでなく、ポリフェノールの抗酸化作用で皮脂の酸化を抑える効果も期待できます。野菜は美容だけでなく、汗ケアのためにも積極的に食べておきたいところ。

■ドリンクで発汗・ニオイ対策

五味医師によれば、良い汗を出すには汗腺を鍛えることが大切なのだとか。たくさん汗を出すためにも、お風呂はシャワーで済まさず湯船につかって汗を出す習慣をつけましょう。そしてしっかり汗が出たところで、ニオイケアができるドリンクを飲んで水分補給をすると、更に効果アップ!

●発汗を促す!ジンジャーティ

冷え取りでお馴染みの生姜には、発汗を促す働きがあります。とくに生の生姜には強い発汗作用がありますから、いつものお茶に摩り下ろした生姜を加えてみて!

●ニオイ対策には!クエン酸・リンゴ酸ドリンク

五味医師によれば、酢に含まれるクエン酸や、リンゴ酢に含まれるリンゴ酸には消臭効果が期待できるそう。コップ1杯の水や炭酸水に小さじ1を目安に酢を加えましょう。

1〜2週間、入浴やドリンクを続けることで汗腺の機能が高まるそうですから、ベタベタ汗が気になる方は、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

マイナビニュース
 
http://news.mynavi.jp/news/2015/05/05/359/


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ヤバいにおいの素「汗」の基礎知識と攻略法

 「今どきの働き盛りのビジネスパーソンは、体臭への意識が高い」。こう話すのは、ワキガ・体臭・多汗治療の権威である五味クリニック院長の五味常明先生。なぜ、においを気にするようになったのか。その理由は「社会の無臭化」にあると言う。

 「においを否定するのは、人間関係が希薄な社会。人と人が濃密に関わる社会は、自分のにおいも他人のにおいも気にしません」

 無臭餃子や無臭にんにくなど、においのないことをよしとする傾向が高まり、社会からどんどんにおいが消えている。社会のにおいがなくなって気になり出すのが自分のにおいだ。以前は「男のにおい」とポジティブに捉えられた汗のにおいが、今はネガティブなにおいとして認識されるようになった。

 自分のにおいをケアできない人はビジネスマンとして失格。「かつて、肥満の人は自己コントロールができない人と言われましたが、においに関しても同じことが言えるでしょう」と五味先生は言う。職場に女性がいる場合は、特に注意が必要だ。女性は男性よりにおいの識別能力が高く、嗅覚が鋭い。男性同士では気にならないレベルのにおいであっても、女性は見逃してくれない。

●臭いのは悪い汗、良い汗は臭わない

 五味先生はにおいの素となる汗をかくメカニズムについて、次のように解説してくれた。

 脳細胞は熱に弱いため、脳が進化した人間は、脳の適温である37度に体温を保つため、汗腺機能を発達させてきた。暑くなると汗をかき、気化熱で体温を下げる。汗腺機能が正常に働いていれば、必要な分だけ汗をかき、効率良く体温を調節することができる。

 しかし、汗腺機能が低下すると上手に汗をかくことができない。脳から遠い、手足の末端から汗腺機能が衰えていくため、ほかで汗をかけない分、汗腺が多い頭部に汗が集中し、頭皮や首回りから発生するにおいの素となる。

 現在、加齢臭とは別に注目されている「ミドル脂臭」は、簡単に言うと悪い汗のにおいだという。良い汗は水のようにさらさらしていて無臭だが、悪い汗は水分以外の物質の濃度が高く、乳酸やアンモニアを多く含んでいる。皮膚の上で細菌が乳酸を分解し、発生するのがジアシチルという成分。これが「ミドル脂臭」の元である。

 「ジアセチルは少量でもかなり不快なにおいを発します。しかも、ジアセチルには他のにおいを増強させる作用があります」と五味先生は説明する。それほど気にならないレベルの皮脂のにおいであっても、ジアセチルが混じることで、強烈なにおいへと変化するというのだ。

●ミドル脂臭はケアできる

 エアコンのある生活が当たり前になったり、運動不足のせいで汗をかく機会が減ると、汗腺機能は衰える一方だ。筋肉を使うと筋肉が鍛えられるように、汗腺機能も使うことで機能を高めることができる。

 その昔、日本人は寒い冬には汗をかかずに汗腺を休め、蒸し暑くなる梅雨頃から汗をかき始め、暑さがピークを迎える夏までに自然と汗腺機能を高めてきた。自然と汗をかく機会が減った今、有酸素運動をして「良い汗」をかく機会を積極的に作らなければならないと五味先生は言う。

 疲労やストレスの蓄積、血行不良、睡眠不足も「ミドル脂臭」の発生に関係しているという。ミドル脂臭の元となるジアセチルは、汗に含まれた乳酸が分解されたとき発生する成分である。

 汗は血液を原料にしているので、血液中に乳酸が少なければ、ジアセチルの発生を抑えられる。乳酸は、TCA回路(クエン酸回路)と呼ばれるエネルギー代謝の回路で、ピルビン酸という無酸素性エネルギーを分解すると発生する。

 クエン酸から始まり、様々な有機酸に変化しながらエネルギーを生成する過程で、血液の流れが良く、酸素が十分にあれば、無酸素性のピルビン酸は発生せず、結果として乳酸も発生しないのだ。

 疲労やストレスをためないこと、血行を良くすること、有酸素系の運動をすること、酢の物や柑橘類、梅干しなど、食べ物でクエン酸を摂取すると乳酸発生防止に効果がある。

●においでわかる健康状態とにおい予防

 ミドル脂臭が出るということは、新陳代謝が悪く、汗腺機能が低下しているということらしい。

 加齢臭は30〜40代から出始め50代以降に強くなるが、加齢現象の1つなので若い頃はそれほどにおいは強くない。逆に、まだ若いのに加齢臭が強く出る場合は、高脂血症など生活習慣病の疑いがあるという。

 一方、アンモニアのにおいがする汗は疲労臭と呼ばれている。疲労やストレスがたまると、アンモニアが分解されやすくなるからだ。血液中のアンモニアは、肝臓のオルニチン回路で無毒化される。アンモニア臭い汗をかくということは、飲み過ぎや疲労、ストレス、睡眠不足などにより、肝臓が疲れていてオルニチン回路で無毒化できなかったということ。また、動物性のタンパク質を多くとると、腸内でアンモニアが合成され、それを体が吸収してしまう。

 「においは健康のバロメーター。まずは体の中でにおいを作らないように、健康的な生活をすることが一番大切です。体から出るにおいはその人の個性でもあるので、体臭を無臭化する必要はありません。過度な無臭化志向は自己否定につながります」と五味先生は指摘する。

 においが気になると自分に自信が持てなくなり、人との付き合いも消極的になる。消臭効果のあるシャンプーや洗剤、衣類などのにおいケア製品は、実際の消臭効果だけでなく、「これを使っているから大丈夫」と思える安心感ももたらしてくれるそうだ。

 においケアの根本は健康管理と清潔さの管理。汗とにおいのメカニズムを知って、人間関係にも気配りしながら夏の生活を楽しもう。

(文/辛 智恵=フリーライター) 

http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140725-01059102-trendy-bus_all#!bqws2j 

多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

汗対策 (3)消臭効果高いミョウバン

一番悩まされるのが、わきの汗だ。デオドラント販売のシービック社(東京都港区)の20、30歳代を対象にした調査によると、自分のわきの汗を気にしている人が84%、他人のが気になる人が76%もいた。

 肉の摂取量の多い欧米人に比べると、日本人にわきがの人は少ない。「わきがだと来院する人の7割以上は、気にする必要はありません」。東京・新宿の五味クリニック院長、五味常明さんはこう話す。

 しかし、東日本大震災以降の節電による冷房温度の高め設定や、臭いを問題とする「スメルハラスメント」という新語も登場して、汗や体臭に敏感になる人が増えている。

 制汗剤として売り上げが伸びているのが、「ミョウバン」を主成分にしたじか塗りタイプだ。ローマ帝国のシーザーが携えてクレオパトラに会いに行ったと伝わるくらい、ミョウバンは古代からの消臭剤。無香料で、臭いの元となる雑菌と汗を抑える効果がある。

 「スプレーよりも肌への直塗りの方が、消臭成分が密着しやすく、効果が長続きする」とシービック社は説明する。ひんやり感のある夏タイプも発売された。

 五味さんによると、いい汗をかく食品は葛根、ショウガ、大豆製品(豆腐、納豆、豆乳)。くず粉でもいいので、くず湯にしたり、くず粉を料理に加える。また、すりおろしたショウガに蜂蜜を加えて、湯で溶いたショウガドリンクもいい。

 「汗をかきにくい人は真夏でも、きんぴらや大根おろしなど、体を温める根菜類をたくさん食べることを勧めます」(斉藤勝久)

(2014年7月6日 読売新聞)


多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

汗対策 (2)室内こそ熱中症に注意

 熱中症になる人が近年、増えている。気になるのが、炎天下の戸外でなく、普通に生活している人の「室内熱中症」や、高齢者の死者も出た「睡眠時熱中症」だ。

 「最近の熱中症は、クーラーの普及で汗をかくことが減り、汗腺が鈍った体温調節障害ともいえる。エアコン漬けの現代人の誰もが陥る可能性がある」。東京・新宿の五味クリニック院長で、体臭・多汗研究所長の五味常明さんの指摘だ。

 この問題は、平熱が35度台の低体温児が増えていることにも結びついている。「今の子供は夏も冬も、エアコンによる快適温度の中で育てられている。汗腺が成長する乳幼児期に汗をかかないと、汗腺が未発達になり、体温調節が下手な変温動物になってしまう」と五味さんは忠告する。

 熱中症対策の“常識”には誤りが多い(表参照)。水はたくさん飲むのでなく、こまめに取る。塩分補給も忘れずに。室内でも、火を使って熱がこもりやすい台所などは要注意。冷えた車内と暑い戸外の出入りを繰り返していると、汗腺が疲労して大量の汗をかき、脱水症状を起こして室内熱中症になりかねない。

 臭いと嫌われる汗だが、いい汗には美肌効果もある。良い皮膚膜ができて肌をしっとりさせ、ウイルスの侵入を防いでくれる。だから、汗のふき方も大事だ。汗が出るたびに、乾いたハンカチなどでふきとってしまうと、皮膚の上での蒸発がないので、体温が下がらず、また汗が出る。

 「湿ったタオルでふくと、皮膚についた水滴が汗の代わりに蒸発して、体温を下げ、涼しくなる」と五味さんはアドバイスする。

(2014年6月22日 読売新聞)

http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=100589 


多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

汗対策 (1)冷房普及、退化する「体温調節」

人類は体温調節のため、暑くなると汗をかく。日本は四季があるので、人は昔から、夏は「汗腺」を働かせ、たっぷり汗をかいた。

 冬は汗腺を休ませ、気候の変化に順応してきた。ところが約20年前からの冷房の急速な普及で、夏でも汗をかく機会が大幅に減った。

 「うまく汗をかけない日本人が増え、自分で体温調節できない爬虫はちゅう類化した人が増えている」と警鐘を鳴らす東京・新宿の五味クリニック院長、五味常明さんに夏の汗対策を聞いた。

 一般に、人の最適な体温は約37度とされる。これは脳の働きを安定させるための温度だ。暑さを皮膚と脳で感じ、約37度を超えないよう、ほぼ一定に保っている。

 汗が出る汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺がある。エクリン腺は全身に分布しており、平均して約350万個ある。非常に小さい。ここからの汗は99%以上が水分で、臭いもあまりない。体温調節のためにエクリン腺があるのは人類だけだ。

 アポクリン腺は大半がわきの下にあり、毛穴と出口を共有する。ここの汗はたんぱく質、脂質、アンモニアなどを含む。動物のフェロモンのように、異性をひきつけたりする役割をしていたとみられるが、退化した。栄養があるので皮膚の常在菌が繁殖しやすく、わきが臭ともなる。

 これからの夏は、暑い戸外と冷房のきいた室内の往復を強いられる。「繰り返していると、体温を調節する中枢は、脳よりも皮膚で感じる温度の変化に敏感に反応するようになる。これが爬虫類のような変温動物になる始まりです。汗がかけないと、体温が上がり、様々な病気の原因になる」と五味さんは警告する。

(2014年6月15日 読売新聞)
 http://www.yomidr.yomiuri.co.jp/page.jsp?id=100171


多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

汗 毒素が溜まったドロドロ汗は、入浴で即、解決!

汗とは、私たちの体内から毒素を排出してくれる重要なルート。
毒素を溜めることなくスムーズに発汗させることも大切。
これまでワキガや多汗症など、強い体臭の原因を突き止め、心と体の両面から治療を積極的に行ってきた五味常明先生によれば
 
「私たちは一定の範囲で体温を調節する必要がありますが、この体温調節の役割を担っているのが汗。汗の蒸発による気化熱で、体温を調節しています。汗の成分は99%が水ですが、残りの1%は毒素。アンモニア、尿素、乳酸など体内で作られる毒素のほか、有害金属などの体外毒素も排出されます。現代人は汗腺が衰えて汗をかきにくい方が多いので、お風呂に塩を入れて発汗を促すなど、汗をかく習慣をつけて汗腺を鍛え、毒素排出力を高めてくださいね」。


ひざ下、ひじ下に熱めのお湯を
バスタブには粗塩とにがりを入れる

25ヴァンサンカン2014年7月号

http://xbrand.yahoo.co.jp/category/bodycare/12457/6.html



多汗症についての相談(回答内容別)
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ワキ臭対策には"酢のお風呂"が効果的!? - 酢の殺菌力でにおいを撃退

暑い夏は、全身から発せられる汗で体がべたつきがち。自分が不快になるだけではなく、その汗が原因となる臭いで周囲も不快になるケースもある。それを防ぐためのカギとなりそうなのが「酢」だという。

酢に含まれるクエン酸が雑菌の活動を抑える

夏にエアコンの効いた室内で長時間過ごす人は、汗をかかない。そうなると、通常は汗と共に体外に排出される老廃物が体内に蓄積されてしまい、その分、体臭が臭くなる傾向がある。夏はシャワーだけで体を洗う人も多いが、せめて週に1回は湯船につかり、たっぷりと汗をかくことで、体内の老廃物と毛穴にたまった汚れをすっきりと排出するのがお勧めだ。

五味クリニックの院長で、体臭・多汗研究所所長でもある五味常明先生によると、酢を入れた風呂に入るのも体臭軽減に効果があるという。酢に含まれるクエン酸には、皮膚の表面を弱酸性に保つことによって雑菌の活動を抑える効果がある。さらに、クエン酸が汗腺から吸収されると、アンモニアと乳酸の生成が抑えられ、体全体の汗臭さを防げるとのこと。

"酢のお風呂"を家庭で試す場合、醸造酢なら180Lのお湯に対してコップ一杯(約200)、黒酢ならおちょこ1杯程度でOK。シャワーで洗い流せば、酢の臭いも残らないので安心だ。

酢の摂取は、エネルギー代謝を円滑にして、疲労物質「乳酸」の生成や不快な臭いのもとである過酸化脂質の生成を抑える効果がある。そのため、酢を毎日適度に飲み続けるのも体臭軽減に良い。

最近ではスーパーなどでも、そのまま飲めるストレートタイプの黒酢やりんご酢などのドリンクが販売されている。あれこれ試してみて、自分が長く続けられそうなものを探してみるのもいいだろう。

マイナビニュース 

多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

出先で汗だく! そんなときに効果的なワキ臭対策は●●を使う

仕事のアポイントやデートの待ち合わせなど、「遅刻してはまずい」というケースで必死に走った経験がある人も多いだろう。気がつくとワキの下からじんわり汗が。「まずい、臭いが気になる」……。そんな出先での「汗のトラブル」にはどう対応したらいいのか紹介しよう。

ぬれタオルでさっとひとふき、服は綿素材を選ぶ

五味クリニックの院長で、体臭・多汗研究所所長でもある五味常明先生によると、たとえ汗をかいても、臭いが発生するまでには約1時間かかるとのこと。もし出先で手元に制汗剤がなかったら、タオルやハンカチをぬらして絞り、ワキの下などをすぐにふきとるのが最も効果的だという。

臭いの原因は皮膚に残った雑菌であり、ぬれタオルでふくことで、雑菌といっしょに皮脂汚れなども取り除くことができる。一度使用したぬれタオルは、臭くなるのですぐに洗濯しよう。

また、汗をかいたら服の中の湿度を高めないように、できるだけ汗を発散・蒸発させることで臭いを防ぐことができる。そのため、服や下着は通気性や吸水性がよく、かつ速乾性にも優れる綿(コットン)素材のものがベスト。ポリエステル素材は、シワになりにくいというメリットはあるが、通気性が悪いため暑苦しく、臭いがこもりやすいという。

特に近年は、吸水性や速乾性が従来よりも高められて、臭い成分を吸着してくれるような新素材なども出てきている。夏場に着用する衣類選びの際のポイントにしてみてはいかがだろうか。


マイナビニュース
 

多汗症についての相談(回答内容別)
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ワキの臭い対策の第一歩、そもそもの臭いの原因って何?

汗ばむ季節。どうしても気になってくるのが、満員電車やオフィスの中で、近くにいる人の不快な臭い。思わず、「もしかして自分も? 」と不安を抱く人もいるだろう。ただ、そもそもなぜワキは臭いのだろうか。

汗自体が問題ではなく、菌の繁殖が臭いの原因

「とにかく汗が臭いので、それが原因」と思いこんでいる人は多いかもしれないが、それは間違い。汗自体に臭いはなく、汗や皮膚の汚れ、皮脂に含まれる「菌」がたんぱく質などを食べるといった活動(繁殖)をすることで、臭いが発生する。そのため、たとえ汗をかいても、菌の繁殖さえ抑えられれば、臭いの発生も抑えられるのだ。

五味クリニックの院長で、体臭・多汗研究所所長でもある五味常明先生によると、人間の体には、「エクリン腺」と「アポクリン腺」という2種類の汗腺があるという。

2種類の汗腺の正体

全身に200〜500万個ほど分布しているエクリン腺から出る汗の成分は、99%が水分。残りは塩分や尿素、アンモニアなどで、サラッとしていて汗自体は無臭だ。

一方、アポクリン腺はワキの下やへそのまわり、乳輪、性器、肛門の周囲など、体の一部にのみ分布する。毛穴と出口を共有し、糖質や脂質、アンモニアなど、さまざまな栄養素を含んだやや粘り気のある汗を出す。エクリン腺とは違い、塩分をほぼ含まないため、皮膚の常在菌が繁殖しやすいのが特徴だ。

常在菌とは、人体に日常的に生息している微生物(細菌)のこと。特にワキは肌と肌が密着していて風通しが悪く、汗が発散・蒸発しにくいため、菌の繁殖活動がさかんになり、臭いが発生するというわけだ。

「満員電車のようなストレス下でかいた汗は、運動でかいた汗と比較して皮膚常在菌が繁殖しやすく臭いが強くなります」(五味先生)。満員電車での不快な臭いも、これで納得していただけたろう。

ワキの臭いの原因は、ワキの下などにあるアポクリン腺から出る汗によって、皮膚の常在菌が繁殖するからだということがわかった。では、その臭い対策として効果的な方法は何なのだろうか、次回以降で紹介していく。

 
マイナビニュース

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じめじめ暑い夏の乗り切り方 汗腺鍛えてサラサラ汗に

どうすれば安全安心:じめじめ暑い夏の乗り切り方 汗腺鍛えてサラサラ汗に
毎日新聞 2014年06月12日 東京夕刊



 ◇まず手足を熱い湯に/ぬるめの湯で半身浴/入浴後はゆっくり乾燥

 じめじめと暑い季節がやってきた。噴き出す汗をぬぐいながら、満員電車に揺られる人も多いのではないか。薬局の店頭に対策商品が並ぶほど不快に感じることが多い汗だが、人間の体調維持には欠かせない機能だそう。では、どうやって汗と付き合っていけば良いのか。専門家に話を聞いた。【田村彰子】

 「夏は汗をかきたくないと思う人は多いでしょう。でも、汗をかきやすい体になればかえって汗の量を減らせるのです」。汗博士として知られる五味クリニック院長の五味常明さんはそう語る。

 人は汗をかき、汗が蒸発するときの気化熱で体温を下げている。汗を分泌する汗腺にはアポクリン腺とエクリン腺があるが、アポクリン腺の多い脇やへその周りを除き、大部分の皮膚の表面にはエクリン腺がある。

 体温が高まると、蒸発によって熱を下げるため主に血漿(けっしょう)が汗腺の中に移動する。エクリン腺がきちんと機能していれば、体外へ出るまでに水以外の成分が再吸収され、99%が水の蒸発しやすいサラサラ汗が出る。しかし汗腺が衰えると再吸収されにくくなり、ナトリウムや乳酸、アンモニアなども含まれるネバネバした濃い汗が出てしまう。ネバネバ汗は臭いのもととなりやすい上に蒸発しにくく体温の調整にも役立たない。そのため体は体温を下げようとして、どんどん汗をかく悪循環が生まれる。逆にサラサラ汗だと、五味さんが言うように汗の量を減らせるというわけだ。さらにネバネバ汗の場合、再吸収されなかったミネラル分も体外に出してしまうので夏バテもしやすくなる。


 「汗腺のうち有効な汗をかけるものを『能動汗腺』といい、およその数が子供の時に決まります」。早稲田大学人間科学学術院教授の永島計さんは解説する。能動汗腺数は生まれてから小児期の環境に大きな影響を受け、暑い地域で暮らした人の方が多い。「現代の日本人は、赤ちゃんの頃からエアコンで温度が一定に保たれた環境で育っているので、昔より能動汗腺数が減っている」と永島さん。

 例えば東南アジアの人たちは暑い中でも涼しい顔をしている人が多いが、決して汗をかいていないわけではない。能動汗腺が多く、体中でまんべんなく汗をかいているので体温を下げられるというのだ。「『玉のような汗』をかいている人は、能動汗腺が少ない人に多い。大人になってから増やすことは難しいが、今ある能動汗腺を鍛えることは可能です」

 汗腺を活性化させてサラサラの「良い汗」を全身でかくことが大事だが、汗腺を鍛えるにはどうしたら良いのか。五味さんが勧めるのが「汗腺トレーニング」だ。3週間ほど続けると、汗腺が鍛えられ良い汗が出るようになるという。

 まず「手足高温浴」から始める。膝から下と肘から下を42〜43度のお湯に10〜15分ほど浸す。体の大部分は外に出ているため、汗が蒸発しやすいので全身の汗腺が鍛えられる。お湯につけた際に汗をかかず皮膚が赤くなるだけの人は、汗腺がうまく働いていない「熱中症体質」なので注意が必要だ。「その場合は高温浴を中止し、運動などで長期的な改善をしていかなければなりません。エアコンも活用して、無理をしないことも大切です」と五味さん。高齢者も皮膚が温度を感じにくいため、40〜41度の低めに設定したい。

 続いて、37〜38度のぬるめのお湯にみぞおちぐらいまで入る「半身浴」を10〜15分ぐらいする。湯にコップ半分の酢を入れると、より発汗を促すので、汗腺機能を強化できるという。

 入浴後の汗の乾かし方も大事だ。エアコンで冷えた部屋で急に体を冷やすと汗腺が閉じてしまい、汗で体の熱を逃がすことができない。熱が残ったまま寝てしまうと、大量の寝汗をかいて朝には冷えてしまって夏バテの原因になる。まずはタオルで軽く水気を拭き取り、肌がしっとりする程度に保つ。そして、うちわや扇子で首筋や脇など動脈が通っている部分をあおぎ、汗を蒸発させてゆっくり体温を下げる。「固く絞ったぬれタオルで水気を取ると、臭いの対策にもなります」と五味さん。

 永島さんは「少し息が切れるぐらいの運動、速足でのウオーキングを毎日30分程度続けることでも汗腺を鍛えられます」と話す。「約1週間で少しずつ体がなじみ、1〜2カ月継続すると汗をうまくかく能力が身につきます」。夏場には汗を吸収しやすい素材の衣類を着ることも、快適で安全に運動するための知恵だという。

 しかし、どうしても気になる時もある。簡単にできる汗対策も五味さんに聞いた。

 汗をどうしても止めたい時は、冷たい水を口の中にしばらく含む▽首筋を冷やす−−がおすすめ。口の中には温度を感じる機能があり、冷たいものを口に入れることで「冷えた」と脳が感知し、汗が引いてくる。食道や胃にはこの機能はないので、口の中に冷たいものをとどめておく方が効果がある。首筋は大きな動脈があり、冷やすと脳の温度が下がりやすくなって発汗が抑えられる。冷たい血液も循環しやすくなるので、熱中症の応急処置にもいい。

 顔から流れる汗を止めたい人は、胸を圧迫すると効果的だ。「両乳首の5センチ上あたりに、上半身の汗を減らすツボがあります。舞妓(まいこ)さんも帯で圧迫することで顔の汗を防いでいるようです」と五味さん。寝汗が気になる人も、敷布団を硬いものにして背中を圧迫すると背中の汗は減るという。

 上手に汗と付き合って、快適に夏を過ごしたい。

多汗症についての相談(回答内容別)
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1)冷房普及、退化する「体温調節」

人類は体温調節のため、暑くなると汗をかく。日本は四季があるので、人は昔から、夏は「汗腺」を働かせ、たっぷり汗をかいた。

 冬は汗腺を休ませ、気候の変化に順応してきた。ところが約20年前からの冷房の急速な普及で、夏でも汗をかく機会が大幅に減った。

 「うまく汗をかけない日本人が増え、自分で体温調節できない爬虫はちゅう類化した人が増えている」と警鐘を鳴らす東京・新宿の五味クリニック院長、五味常明さんに夏の汗対策を聞いた。

 一般に、人の最適な体温は約37度とされる。これは脳の働きを安定させるための温度だ。暑さを皮膚と脳で感じ、約37度を超えないよう、ほぼ一定に保っている。

 汗が出る汗腺には、エクリン腺とアポクリン腺がある。エクリン腺は全身に分布しており、平均して約350万個ある。非常に小さい。ここからの汗は99%以上が水分で、臭いもあまりない。体温調節のためにエクリン腺があるのは人類だけだ。

 アポクリン腺は大半がわきの下にあり、毛穴と出口を共有する。ここの汗はたんぱく質、脂質、アンモニアなどを含む。動物のフェロモンのように、異性をひきつけたりする役割をしていたとみられるが、退化した。栄養があるので皮膚の常在菌が繁殖しやすく、わきが臭ともなる。

 これからの夏は、暑い戸外と冷房のきいた室内の往復を強いられる。「繰り返していると、体温を調節する中枢は、脳よりも皮膚で感じる温度の変化に敏感に反応するようになる。これが爬虫類のような変温動物になる始まりです。汗がかけないと、体温が上がり、様々な病気の原因になる」と五味さんは警告する。


(2014年6月15日 読売新聞)


多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

“汗っかき体質”を改善する「熱温(あつぬる)汗腺トレーニング」

いまどきの日本人は汗かきベタになっている

 とにかく汗が多い、脇の汗ジミが恥ずかしい…。そんな悩みは多いですが、汗の治療にくわしい五味常明先生は「多汗な体質というのは、実はないんです。そう思っている人は、汗のかき方が下手な人なんですよ」と指摘します。
「汗とは、体が高温になりすぎないよう、温度調節のために出るもの。蒸発するときの気化熱で、体温を下げます。だから本来の汗は、かいたそばから蒸発する。汗っかきと思っている人は、汗が多いのではなく、蒸発しやすい”いい汗“をかけていないんです。また部分的に多くかく人は、働いていない汗腺が多いのが原因」
 代謝が低下するからこと世代は、こうした”汗かきベタ“が増えるそう。またこんな理由も。
「クーラーと運動不足で汗をかかないから、汗腺が退化している。また、暑い外から冷房の効いた室内にはいると、体は冷たく感じて毛穴を閉じる。でも体内に熱がたまっているので、脳は汗を出せと命令する。これがくり返され、発汗機能がどんどん乱れるんです」
 そんなダメ汗体質を改善するのが「汗腺トレーニング」。これで汗の悩みとさよならしましょう。

「汗かき体質」は汗がうまくかけない体!

ダラ汗をかくのは ネバネバ汗体質
汗は血液のミネラル分を濾過したもので、いい汗は水に近くサラサラしています。ひとつひとつの汗が小さく、すぐに蒸発するので肌に残りません。しかし、血液の成分が残った悪い汗は、大粒でネバネバするので、うまく蒸発せずにたまり、滝のように流れる状態に。

サラサラのいい汗は、発汗してすぐ蒸発。 ベタベタの大粒汗は、蒸発せず肌にたまる。

額など部分大汗は サボリ毛穴体質
人の汗腺は400〜500万ありますが、働いている「能動汗腺」は半分ほど。しかし、それ以上に“サボリ毛穴”が多い人は、体全体で汗をかけないため、額や脇などの働いている毛穴でたくさん汗をかこうとします。部分汗が多い人は、怠けている毛穴が多いのです。

働かない毛穴があると、働いている「能動汗腺」から大量に汗が出る。蒸発しにくく肌に残る。

汗腺トレーニングで「いい汗体質」に

汗ととめる簡単テク
「人に会うのに、汗ボタボタで困っちゃう」そんなときに使える、速攻テクをご紹介。

ミョウバン水で制汗を
古代ローマ時代から制汗剤として使われていたという「ミョウバン」。水300ccにミョウバン10gを溶かし、スプレー容器に。汗の多い部分に吹きつけて。冷蔵庫で1カ月保存可能。効き目がいまひとつなら、少し濃度を上げて。

体を冷やすには首筋から
大きな動脈のあるポイントを冷やすと、効果的に冷たい血液が巡って、汗が引きやすくなります。「首筋」、「脇の下」、「手首」に、冷たいおしぼりや保冷剤をしばらく当てて。


いい汗をかくための汗腺トレーニング

手足を温めて汗腺機能をアップ
手足の汗腺は機能が低下しやすいため、ここを鍛えて、効率的に汗腺の働きをよくするトレーニング。次第に全身に熱が回り、湯に浸かっていない部分から、サラサラのいい汗が出ます。3週間ほど続けると、より汗が出るようになり、さらに続けると、どんどんいい汗体質に。

1 高温の湯で手足浴をする
浴槽に、43〜44℃の熱めの湯を1/3から半分ほどためる。ひじから先と、ひざから下をつけ10〜15分ほど手足浴を。皮膚の弱い人は1〜2℃下げて。手浴と足浴を1日置きに行ってもOK。

2 ぬるい湯でリラックスする
手足浴の後は、温度36℃くらいのぬるい湯にし、リラックスして入浴を。高温浴とぬるま湯浴を行うことで、自律神経のバランスが調い、汗の調整が上手な体になります。

3 クーラーなしで体温を下げる
入浴後は、屋外の風やうちわで汗を蒸発させ、自然に体温を下げて。クーラーや扇風機を使うと自然な体温調整ができず、トレーニングの効果がなくなってしまいます。汗が引いたら衣服を身につけて。




胸を押すと上半身の汗が減る
汗には、体を圧迫している部分は汗が減るという性質が。胸の乳輪の上のあたりを強く押すと、顔や脇、手の汗も止まります。浴衣のひもなどでキツめに締めてもOK。

寝汗対策は硬いマットで
寝汗が気になる人は、敷布団やマットを硬いものに。背中が圧迫されると、上面のお腹側に汗がよく出ます。空気に触れている面は汗が蒸発しやすいので、汗が残りません。

わき汗パッドは時間を決めて
脇に直接貼る「わき汗パッド」は効果的ですが、脇に意識が向くことで、逆に発汗が増えることもあるとか。人と会う間だけなど、短時間に絞って使うほうが効果的です。

「吸水+速乾」の最新ウエアを
汗は蒸発させないと、次々出てきます。衣服は吸水性が高く、かつ速乾性がありムレない素材の服がベスト。両方の機能を備えた最新ウエアだと、汗が気になりにくく。

Column ボトックス注射、岩盤浴やヨガも
いい汗体質には、岩盤浴やヨガも有効。岩盤浴は、遠赤外線とマイナスイオン効果で汗がサラサラに。ヨガも体の巡りをよくして発汗を整えます。また「ボトックス注射」には、汗を抑える働きが。効果は半年ほどですが、そのまま汗が減る人も多いので試してみても。



からだにいいこと 2013年9月号 より


多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

さらさらした「いい汗」が脳の働きを守っています

 夏は汗の季節。シミになったい、べとついたり、何かと面倒なことが多いもの。でも一方で、運動や岩盤浴などで汗をかくとすっきり爽快になる。汗をかくのが体にいいことなのは間違いないだろう。
 そもそも人間は、どうして汗をかくのだろう? こんな素朴な疑問を、汗治療の専門家、五味クリニック院長の五味常明さんに尋ねてみると、意表をつく答えが返ってきた。
「ヒトが汗をかくのは、脳のため。いい汗をかけなければ、脳もうまく働きませんよ」
 脳、ですか? これはまた意外なところとお話がつながったものだ。どういうことなのか詳しく聞いてみよう。


人類の脳が発達したのは汗のおかげ!?

 人間という生き物の特徴が、並外れて高性能の脳にあるのは、だれもが認めるところ。実は、進化の過程でヒトの脳がここまで発達したのは、汗をかく能力と深い関係があるという。
「脳は、高温に弱い器官。適温は37℃くらいです。でも筋肉や内臓は、活動すると熱を発するので、脳の適温を保つには常に放熱する必要があった。人体が汗腺というしくみを身につけ、汗をかいて体温を下げられるようになったから、脳がここまで発達できたのですよ」
 ほぉ〜。ということは、汗をかくのは人間だけなのですか?
「ええ、体温調節機能として全身から汗を出すのは、人体固有のメカニズムです」
 人間以外の動物、たとえば犬は、運動して体温が上がったとき、口を開けて唾液を蒸散させ、体温を下げようとする。水分を分泌する部分が口腔内に限られているので、蒸散の効率を上げるために口を開けるのだ。
 人間は全身の汗腺(エクリン腺)から汗を出すことで、非常に効率よく体温調節できる。
「この温度調節機能のおかげで、大きな脳がオーバーヒートせずにすむのです」

(人体が汗をかくのは、熱に弱い脳を冷やすため)
脳はオーバーヒートすると誤作動しやすい。人間の巨大な脳を維持するには、熱を逃がすしくみが不可欠。人体は、汗の気化熱によって体温を下げ、脳を守っている。犬は汗をかけないので、口からの蒸散を促すために口を開ける。


「汗っかき」と思う人は"いい汗"がかけていない

「汗の原料は、血液です」と五味さん。エクリン腺は毛細血管と隣接していて、血液中の水分が直接染み出てくる。「水分は、体にとってとても貴重なもの。それを放出してまで体温を下げるのだから、いかに温度調節が重要かわかるでしょう」
 ただし、染み出た水分中には、ミネラルなどの有用な成分も含まれている。そこでエクリン腺は、水分からミネラル成分を再吸収し、極力真水に近い状態になった汗を放出する。
「ところが最近は、汗腺の機能が弱っている人が多いのです」
 体の機能は、使わなければ劣化する。エアコン完備、運動不足といった条件が重なって汗をかく機会が少ない人は、エクリン腺が休眠状態に入ってしまうという。特に、下半身など脳から遠い部位が衰えやすい。
 するとどうなるか。まず、働いているエクリン腺の総数が減る。残ったエクリン腺は、埋め合わせるために大汗をかかなくてはいけない。だが、稼働しているエクリン腺も、ミネラル回収機能が衰えているため、ミネラル分が濃くて粘り気の強い汗が、上半身中心に出てくる。
 粘度の高い汗は、大粒になってだらだら流れるため蒸発しにくく、体温を下げる機能が低い。見た目には、顔や首などに大汗をかいているのに、体温(特に脳の温度)が下がらない。だからもっと汗が出る……という悪循環になる。
「汗を気にしている人はたいてい、この悪循環に陥っています。汗の量が多いのではなく、いい汗がかけていないのです」
 体温を下げにくい"悪い汗"は、「額に500円硬貨が張り付くほど粘度が高い」と五味さん。張り付いた人は、運動や入浴、エアコン断ちなどで汗をかく練習をして、いい汗がかける体を目指しましょう。

(エクリン腺は「濾過装置」 水分を分泌、ミネラルは回収)
汗を出すのは、全身に数百万個あるエクリン腺。隣接する毛細血管をろ過して、汗を作る。一緒に染み出たミネラルなどの有用な成分を再吸収することで、99%以上が水分でできた汗となる。

(いい汗は小粒でさらさら 素早く蒸発する)
いい汗 エクリン腺が元気な人の汗は小粒でさらさら。なめても味がしない。すぐに蒸発して体温を下げるので、汗が引くのも早い。
悪い汗 エクリン腺が弱った人の汗は大粒で蒸発しにくく、体温が下がりにくい。粘度が高く、額に500円硬貨が張り付く。舐めると塩味。



日経ヘルス 2013年9月号

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プロフィール

医学博士・五味常明
1949年、長野県生まれ。一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。 昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。 患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱。ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。 わきがの治療法として、患者が手術結果を確認できる「直視下剥離法(五味法)」を確立。 TVや雑誌でも活躍中。 99年からは、ケアマネージャー(介護支援専門員)として、デイケア事業や、高齢者介護の現場でのニオイのケアにも取り組む。

五味クリニック院長
流通経済大学 客員教授
日本心療外科研究会代表
体臭・多汗研究所所長

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