同じ脇汗でも、いい汗と悪い汗があるって知っている? 悪い汗をかくと、汗臭くなったり、体調が悪くなったりすることもあるみたい。ワキガ・体臭・多汗治療を行っている五味クリニック院長の五味常明さんに、いい汗と悪い汗の見分け方を教えてもらった。 

「汗の最大の仕事は体温を下げること。さらに、体内で作られる汗の原液には、血液中の大切な成分が汗と一緒に流れ出ないようにする働きも。いい脇汗とは、こうした汗本来の役目をきちんと果たしてくれる汗のことです」(同) 

汗腺には、汗の原液からカラダに必要な微量成分やミネラルを血管に戻す機能があり、これを“再吸収”と呼ぶそう。この再吸収の機能が十分に働いていれば、汗は濃度が薄くてサラサラに、不十分なら濃度が濃くてベトベトになるとか。 

■いい脇汗3カ条 
1.サラサラですぐ乾く 
いい汗は粒子が細かく、かいてもさっと乾いて、効率よく体温を下げてくれる。悪い汗はその正反対で、大粒でベトベトしていて、なかなか蒸発しないそう。 

2.臭いがほとんどない 
いい汗の成分は限りなく水に近くて無味無臭。悪い汗は、血中のミネラルなども一緒に流し出してしまうため、ニオイがある。 

3.すぐに出て、さっと引く 
暑いときに速やかに出て体温を下げ、役割を終えたらすぐに引くのがいい汗。悪い汗はだらだらといつまでも流れ出るわりに体温調節の役割を果たしておらず、かくと不快感や疲労感が残る。 

「エアコンの発達した環境で暮らす現代人は、汗腺が退化しやすく、いい汗をかけない傾向にあります。そうなると代謝が下がって冷え症になったり、太りやすくなったりすることも分かっています」(同) 

また、汗腺が衰えて汗そのものをほとんどかけない人も増えているとか。こうなると、体温調節ができずに、体内に熱がこもり過ぎてしまう“オーバーヒート”を起こす可能性があるそう。そこで実践したいのが、いい汗をかく汗腺トレーニング。 

「まず、冷房に頼りきった生活を見直しましょう。屋外との気温差は5度以内に。また、夏もシャワーだけですませずに湯船につかり、お風呂から出た後にしっかり汗を出すのも効果的。風呂上りはすぐに扇風機やクーラーに当たったりせず、ウチワであおぐ程度に」(同) 

自分の汗の気化熱で体温を下げるのが重要で、運動して汗をかくことも汗腺を鍛えるいいトレーニングになるそう。ニオイのないサラサラの脇汗をかけるようにがんばって! 


五味常明
医師/五味クリニック院長。一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。体臭多汗研究所を設立し、ワキガ・体臭・多汗治療を行っている。著書に『新・もう汗で悩まない』(ハート出版)などがある。 

http://news.ameba.jp/20150626-6/

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