最近、汗をかかない子どもが急増している
赤ちゃんは汗っかき。プーンと強い汗の匂いがすると、『うちの子、体臭が強いのでは?』と心配になるお母さんもいるようです。乳幼児期はホルモン分泌の関係で一時的に汗の匂いが強くなる子がいますが、将来体臭が強くなったり、ワキガになったりするわけではありません。ただし最近気になるのは、汗をかかない子どもが増えていることです。人間は活動のエネルギーを、代謝をすることで作っています。その時に余分な熱が出るため、それを放出するための冷却装置となるのが汗です。車は冷却装置が壊れるとエンジンがオーバーヒートしますが、人間も同じです。

汗をかかない子どもは、低代謝になって低体温になりやすいのです。エアコンの利いた部屋にいて、汗をかくことに慣れていないと、体温調節は発達しないのです。 低体温の人は朝、体温を測ると35℃くらいですが、気温の上昇に伴い体温もグングン上がっていきます。その結果、暑い日に外出したり、エアコンの利いていない部屋にいたりするだけで、すぐに熱中症になることもあります。低代謝、冷え性、自律神軽失調症にもなりやすいのです。

健康な子どもの汗は、さらさらしていて無臭。いい汗をかける体作りが、健康的な子どもの体臭を作ります。汗の原料は血液ですから、ミネラルやアンモニア、尿素といった成分が含まれています。それを体内できれいにろ過して汗になっているのです。 しかし、汗をかき慣れていない子どもは、そのろ過機能が低下し、濃度が高くベタベタした、匂いの強い汗が出るようになります。

汗は匂いのもととばかりに、子ども時代から制汗剤に頼っていると、将来的に体臭を強くする原因にもなるようです。体臭は健康のバロメーター。体臭を消すことよりも、清潔に保ち、体調の変化を見逃さないことの方が大切です。

あたたかいまなざしで8月 197号(子育て支援センターあいりん)
http://airin-youji.jp/doc/manazashi.pdf

多汗症についての相談(回答内容別)
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