ワキガの場合、病院での治療法として、外科処置がある。わきに多汗を伴わず、軽度〜中等度の場合は、電気を流して毛根を固める電気凝固法が有効だ。重度の場合は、わきを切開し、アポクリン腺を摘出する方法もある。形成外科などに相談するといい。五味クリニックでは、「直視下手術を行い、アポクリン腺を目視で確認しながら100%摘出する処置を行っている」(五味クリニックの五味常明院長)。

 緊張やストレスによる大量のわき汗には、「神経伝達の伝わりを弱めるボトックス注射が有効。1回の注射で半年ほど効果が持続する」(五味院長)。

 エクリン腺による汗のニオイや加齢臭、疲労臭が原因の場合、病院にかかっても特に処置の必要はなく、食生活や入浴法の指導、十分な睡眠や休息などを取るよう指導が行われる。

 近年は、「さほどにおっていないのに、自分がにおっていると思い込んでいる自己臭恐怖症の人が増えている。たまたま電車で隣の席の人が立ち上がると、自分がにおっているせいだと思い込み、人と会うのが怖くなったり、外出できなくなることも。その場合には心療内科の受診が必要になることもある」(五味院長)。

■ワキガは20〜30人に1人、耳垢で判断

 ワキのニオイで気になるのはワキガだろう。「ワキガは、アポクリン腺から出る汗が原因。たんぱく質、脂質、アンモニアなどが含まれ、この汗が皮膚表面の常在菌で発酵するとワキガ臭が発生する。しかし、アポクリン腺が多い人は日本人の場合20〜30人に1人。実際はそれほど気にしなくていい」(五味院長)

 ワキガ体質は耳垢のタイプで判別する。「アポクリン腺が多いのは耳垢が湿って軟らかい人で、耳垢が乾いてカサカサの人にはない。遺伝形質で決まり、遺伝子検査でも判別可能」(五味院長)だそうだ。




日経ヘルス&メディカル
http://style.nikkei.com/article/DGXMZO16072040Y7A500C1000000?channel=DF130120166091




多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)