汗ばむ季節、体臭が気になったら汗が原因かもしれない。「汗腺には、皮脂やニオイ物質を多く出すアポクリン腺と、体温調節のために汗を出すエクリン腺がある。エクリン腺の汗の原料は血液の血漿(けっしょう)。血漿に含まれるナトリウムなどのミネラルやアンモニアは、汗腺で再吸収され血管に戻る。しかし、再吸収機能が低下し、これらの成分が汗に残ると、ニオイが発生する」と五味クリニックの五味常明院長は話す。

 汗は疲労が原因でニオイが強くなる。「原因は2つ。ひとつは、肝機能低下でアンモニアを分解できなくなるため。もうひとつは、疲労関連物質である乳酸が汗に出ると雑菌に分解され、ニオイ成分のジアセチルが発生するため。これはミドル脂臭と呼ばれる」(五味院長)



【汗のニオイ成分】
■ミネラル分
 汗に含まれ、皮膚表面の雑菌のエサになる。雑菌が増殖してニオイが発生
■アンモニア
 肝機能が低下し、アンモニアを分解できなかったり、汗の再吸収機能が低下すると、汗がアンモニア臭に
■ジアセチル
 雑菌に分解されて産生され、ミドル脂臭につながる。「30〜40代で発生しやすい」(五味院長)

【皮脂のニオイ成分】
■ノネナール
 加齢臭の原因物質とされる。「皮脂腺の中で、9-へキサデセン酸という脂質が活性酸素や過酸化脂質によって酸化することで生成される。40代以降は抗酸化力の低下で増加しやすい」(五味院長)

 部位別にみると、頭皮の場合は皮脂の酸化や、フケをエサに雑菌が繁殖するため。「洗浄力の強いシャンプーで皮脂を落としすぎると、防衛反応で皮脂の分泌が過剰になる」(五味院長)。デリケートゾーンは「月経時にナプキンを長時間つけていると高温多湿になり雑菌が繁殖。不快なニオイを発するようになる」(松村院長)。口臭は、唾液不足も考えられる。「唾液には殺菌作用がある酵素、リゾチームが含まれている。唾液が減少すると細菌が繁殖し、口臭も起きやすくなる」(五味院長)とのことだ。

日経ヘルス
 http://style.nikkei.com/article/DGXMZO16072020Y7A500C1000000?channel=DF260120166496

多汗症についての相談(回答内容別)
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