「汗は体温が上がった時に下げる役割があります。人は体温を一定に保つために汗をかいているので、汗をかくことはとても大切なんですよ」と五味先生。しかし、そんな汗にも「悪い汗」と「良い汗」があるといいます。


「"良い汗"とは、サラサラの汗で匂いもほとんどありません。逆に"悪い汗"はベタベタして水分も蒸発しにくく雑菌なども繁殖しやすくて匂いも伴います」(五味先生、以下同)


まずは、あなたの汗は「良い汗or悪い汗」をチェックしましょう!


◆あまり運動をしない
◆肉食が多い
◆エアコンをよく使う
◆ストレスをためやすい
◆シャワーだけですませる
◆ふかふかのベッドが好き
◆入浴後すぐに寝る


4個以上当てはまる場合は"悪い汗"の危険性があります。
でも、心配ご無用! 「食生活、入浴、睡眠を改善すると"良い汗"をかくことができるようになります」と五味先生。



ワキ汗の原因は?

"良い汗"をかくようにライフスタイルを改善したら、ワキ汗をかくことはなくなるのでしょうか?


「ワキ汗の原因は2つあります。1つは発汗するエクリン腺が多いタイプで、これは体質的なものです。もう1つが精神性発汗。緊張して手に汗をかいたりする方は、こちらのタイプ。そして、ワキ汗が多いと気にしている方もこの精神性発汗の場合が多いんですよ。


そもそもワキは汗腺が多くて、暑くなると汗をかきやすい場所なんです。腕や胸も同じように汗をかいていても、蒸発しているのであまり気になりませんが、ワキは籠りますよね。それが余計、いっぱい汗をかいているように思ってしまう。『汗は嫌だ!止めたい!』と思えば思うほど、汗はでてきちゃうんですよ!」


ワキ汗を止める方法


原因は分かりました! では、どうしたら止められるんですか?


ステップ1:開き直ること!
「精神性発汗の人は、真面目で思いやりがあって優しい人が多いんです。だから、一人でいると汗をかかない。周りの人を無視できない人がかく汗。だから僕は“気遣い汗”と呼んでいます。この“気遣い汗”の止め方は、開き直ること!」


ステップ2:デオドラント(制汗)剤を使用
「デオドラント剤を使うと、制汗はもちろんですが“使っているという安心感”が
自信につながって“汗をかくんじゃないか”という予期不安がなくなります」


ただし、デオドラント剤の使用には注意が必要!
「デオドラント剤が使えるのは“ワキ”と“足の裏”の2ヵ所だけ。それ以外の場所に使ってしまうと、夏は汗腺をふさいでしまい熱中症の原因につながります」


ステップ3:ボトックス注射
「それでもやっぱりワキ汗が気になるという方にはボトックス注射をおススメします。ボトックスを打つことで、汗腺を刺激するアセチルコリンの放出をブロックして、発汗作用が弱まります。


汗腺は汗をかけばかくほど機能が深まり“良い汗”がでるようになる。逆に使わないと汗腺は機能が落ちてしまいます。ワキの汗腺は体温調節には関わっていないので、汗を止めるボトックスを打ってもいいんです。ボトックスは約半年で体から排出されます。その半年間、ボトックスで汗をかく機能をブロックすることで汗腺の機能が落ちて、その後も汗をかきにくくなります」


どうしてもワキ汗が気になる人は、試してみる価値はありそうですね。しかし、五味先生は「ワキ汗は病気じゃないですよ!」と力強くおっしゃいます。


「ワキ汗をたっぷりかいても、誰にも迷惑はかけていないんですよ! 他人のワキの下なんてじっくり見つめる人はほとんどいませんよ。
ただ、ワキ汗が気になって外出ができない、対人関係に自信がもてない……と思うようになっていたら、それは病気です」


「ワキ汗は気遣い汗」 素敵な言葉ですよね! ワキ汗に悩んでいる方は、五味先生の言葉をしっかりと受け止めて今後の対応を考えてみてください。