暑さも本番、汗の季節を迎えました。とはいえ、自宅も電車もオフィスもエアコンで、特に運動習慣もなし……これではほとんど汗をかくことがありません。汗をかくことが少ないと、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)にもかかわってくるとか。しっかりと健康的な汗をかけるように、汗(汗腺)のトレーニングを始めましょう。


汗をかかない生活は、メタボの危険

さまざまな機能が集中する脳は、温度が37度弱で最もよく働きます。これに合わせてヒトの体温は通常37度弱に保たれ、超える場合は汗で冷やすしくみになっています。ところがエアコン漬けになっていたり、運動不足などで、汗をかくことが少ないと、汗をかく機能が衰えて(退化して)しまいます。
すると体は、汗を必要としないように、体温を上げない。すなわち熱を発生させない体質に変わっていきます。そうなると、脂肪の燃焼には熱が必要なのですが、これも抑えてしまうため、肥満やメタボリックシンドロームの危険性が高まります。


体自身が作る熱での発汗は「いい汗」

では、健康的な汗をかくにはどうしたらよいのでしょう。まず、ウォーキングなど外気に触れながらの軽い有酸素運動を行いましょう。体自身が作る熱によって発汗する習慣が身に付きます。老廃物などが少ないサラサラした「健康的な汗」です。
このほか、汗腺を刺激して自然な発汗を促すのによ、下記のような「汗腺トレーニング」を取り入れてみましょう。


汗腺トレーニングで「いい汗」かこう

1.お風呂は半身浴
・お湯の量はみぞおちがかくれる程度。
・お湯の温度は38度くらいのぬるめ。
・首までつかってしまうと、入浴中に汗をかけない。

2.湯上がりにはうちわ
・入浴後にクーラーで急に体を冷やすと、汗腺が働かず、床に就いてから(就寝中に)汗をかきやすくなる。
・うちわであおぐ程度にして、自然な発汗で体が冷めるのを待つ。

3.根菜類、大豆製品をしっかりとる
・大根、にんじん、ごぼうなどの根菜類や大豆製品の多くは体を温める。
・すったしょうがをガーゼでこした汁を、お湯や紅茶に入れて飲む。

冷房の効きすぎは自然な発汗を妨げます。冷房の温度に気をつけ、室温と外気温の差は5度(猛暑でも7度)以内に抑えましょう。


ふき出す汗はぬれタオルでふいて

肌がしっとりぬれる程度の汗には、塩分がほとんど含まれていないために、汗ふきは乾いたハンカチやタオルで十分です。しかし、ふき出すような汗には塩分が多く、肌に付いた塩分が水分の蒸発を妨げることになるため、ぬれタオル(おしぼり)でふき取りましょう。


健康のひろば 2008年6月21日号より

 


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