多汗症や汗のニオイに悩む方のためのブログ(五味クリニック)

わきが多汗症治療に長年携わってきた五味クリニック院長が、汗に悩む方の心のケアを重視した、様々な対策や治療法をご紹介します。

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新着情報
  • 美人を台無しにする「汗」と闘うための知恵袋
  • 多汗は男性のほうが多い?
  • 更年期の多汗の治療法
  • 更年期の汗とニオイ対策
  • 冷え性と汗っかきの関係
  • 女性ホルモンの周期と多汗
  • 更年期に起こる多汗とニオイ

女性

美人を台無しにする「汗」と闘うための知恵袋

「いい汗は本来サラサラ・無臭。放置すると雑菌が繁殖→においの原因に」

 ツンと鼻につく、汗のにおい。でも、汗自体はほとんどにおわないという五味先生。
「汗は水分なのでほとんどにおいません。皮膚の上の細菌と混ざって繁殖し、においが生まれるのです」(五味先生)

 においが発生するまでの時間は、約4時間。わきや足のにおいが気になるのは、汗が蒸発しにくい環境だからといえます。

 また、においやすい汗とにおいにくい汗があると五味先生。

「いい汗には乳酸やアンモニアなどが少なくにおいを伴いません。ただ汗をかき慣れていないと、脂質性の物質が多く含まれ、さらにミネラルなども一緒に出てしまうのでベタベタとした濃度の高い汗に。すると蒸発しづらくなり、皮膚の表面がアルカリ化することで常在菌が繁殖し、汗のにおいが強くなってしまいます」(五味先生)

 理想的な汗をかくためには、普段からほどよく汗をかく習慣が大事。「汗は人間の温度調節を行う重要な役割を持っています。毛嫌いするのではなく、上手につきあうことを学びましょう」(五味先生)


汗をかいたら、まずは見極めよう
この汗はにおう汗? におわない汗? まずはかいた汗の特徴をみて、対策を決めましょう!

におう汗とは?
ベタつきがあり、ネバネバしている 一度に大量に滝のように出る しょっぱい、すっぱい かくほどに疲労感が出る

におわない汗とは?
皮膚の上ですぐ乾き、サラサラとしている 目に入ってもしみない 水のようなテクスチャー かくとすっきり!


五味先生が指南する基礎知識
汗をかいても"におわない"汗のふき方をマスター!

お風呂上がりもふかない!?
クーラーではなくうちわを使う
クーラーで体を乾かすと、一時的に汗は引いても体の温度は高いまま。この状態で寝ると、睡眠中に大量の汗をかくことに!

汗をぬぐっても、汗が滝のよう!
冷たいもので首筋を冷やす
首筋やわきの下など、皮下を動脈が通っている部分に冷たいタオルや保冷剤などを当てると、脳が"冷えた"と錯覚して、汗も自然に引きます。

においそうな予感がしたら
ぬれタオルで押し当てる
固く絞ったぬれタオルを使って汗をふき取れば、雑菌の繁殖をおさえにおいの防止に。あまりこすりすぎず、自然に汗が引くのを待つのみ!

肌をこすらない
ハンカチやタオルをトントンと押し当てる
実は、汗腺はとてもデリケート。ゴシゴシとふき取ると汗腺を傷めることに。柔らかなタオルで、肌の湿り気を残す程度にふくことが大事。



清潔にしていても、内側からにおうことがあるんです。
働き盛りのMISSplus世代を襲う悪夢「疲労臭」をご存知ですか?

体内から発生するにおいは制汗剤では消せない!?
 夏の汗に限らず、毎日忙しく働く女性に「疲労臭」と呼ばれる体の内側から生じるにおいが急増中だという五味先生。「体の疲れがたまると、乳酸とアンモニアが血中に増加します。アンモニアは通常、汗腺のオルニチンサイクルで解毒されるのですが、疲労の蓄積やお酒の飲み過ぎで肝臓の機能が弱まると、解毒されきれずに汗腺に放出されてしまうのです。結果、汗にアンモニア臭が生じて体臭がキツくなる原因に!」(五味先生)。このにおいは制汗スプレーや石けんでは消えず、体内からのケアや、夜にゆっくり湯船に浸かって汗を流す習慣が有効だと五味先生。誰でも油断すると発する恐れのある「疲労臭」。周囲の人を不快にさせないよう予防を心がけて!



疲労臭には、クエン酸とオルニチン!

オルニチンを多く含むしじみや、クエン酸を含む梅干しやレモン、りんご酢の摂取と言った、インナーケアがおすすめという五味先生。夏のスタミナづくりのためにも、積極的に摂取を!




ミスプラス 2013年8月号  より

多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

多汗は男性のほうが多い?

一般的には、男性のほうが女性より汗をかきやすいといえます。男性ホルモンは発汗を促進する作用が強く、女性ホルモンはどちらかというと調整的に抑制する作用があるからです。また女性のほうが男性より基礎代謝が低く、熱の産生が少ないことも理由にあげあっれます。ただ、皮下脂肪が多い女性は、非常に暑いときや直射日光が強いときは皮下脂肪が冷却剤の働きをして、体温が上がりにくいので、汗は少ないけれど、逆にさほど温度の高くないときには少し動いただけでも汗が出やすくなります。それは皮下脂肪が断熱材の効果で体内で産生された熱の放出を抑えるため、体温が上がりやすくなるからです。


五味常明・読売新聞大手小町編集部 著
『汗っかきを治す72のワザ+α』(保健同人社)より


汗っかきを治す72のワザ+α



多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

更年期の多汗の治療法

服がぐっしょりぬれるほど汗をかいたり、仕事中だろうが外出先だろうがおかまいなしに汗が吹き出すという状態になると、日常生活の見直しだけでは、とても対応できません。

多汗であること自体がストレスになり、寝不足や不眠から体温調節の不調が続くと、甲状腺ホルモンが低下し、意欲低下などにつながる場合もあります。

生活に支障が出るほどの症状があるときは、病院を受診することをおすすめします。一般的な多汗症の場合は、形成外科やペインクリニックなどを受診しますが、更年期からくる多汗が疑われる場合、まずは婦人科を受診しましょう。

更年期の多汗は、ほてりやのぼせ、冷えなどの症状も出ることが多いようです。婦人科で、ホルモンの状態などを調べる検査を受け、症状が更年期によるものかどうかを診断してもらいましょう。女性ホルモンが減少しているかどうかは、血液検査で血中ホルモン値を調べればわかります。

検査の結果、多汗などの症状が更年期のホルモンのアンバランスに原因があるとわかれば、医師と相談しながらホルモン補充療法や漢方療法など自分の症状に合った治療を検討していきます。

ホルモン補充療法というのは、更年期で減少する女性ホルモンを、ホルモン剤を使って補う治療法です。漢方療法は、体質や症状に応じた漢方薬を処方してもらい、治療していく方法です。なかには、ホルモン剤と漢方薬それぞれの特性を生かし、両方を服用している人もいます。各々の治療の効果や副作用などをきちんと聞き、納得して受けるようにしましょう。

更年期の多汗やニオイの症状が、婦人科での治療だけでは改善されない場合もあるでしょう。ホルモン剤や漢方薬を続けてみたのに、症状が改善されないというような場合です。このような場合は、精神性発汗の可能性が高くなりますので、自律中枢調整剤や精神安定剤を補うとかなり症状がおさまるようです。たいていは婦人科でも処方してくれますが、薬物療法だけでなく、心理療法なども受けたほうがいい場合は、カウンセラーや精神科など専門医にも相談してみることをおすすめします。



五味常明著『気になる口臭・体臭・加齢臭』(旬報社)より


気になる口臭・体臭・加齢臭




多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

更年期の汗とニオイ対策


更年期の汗は、前触れなく、どこでも出ると思っておいたほうがいいでしょう。必要以上にあわてたり恥ずかしがると、かえって汗の量が増すので、ゆったりかまえましょう。

汗が吹き出してきたら、ゆっくり腹式呼吸をすると、自律神経のうちの交感神経の働きがやわらぎ、症状を軽くするのに役立ちます。

また更年期の汗は濃くて蒸発しにくいので、衣類の脱ぎ着で調節できるよう、外出時は重ね着をしましょう。肌に直接触れる部分には汗をよく吸収する綿素材、上着には発散作用のある絹などを着て、汗が出はじめたら1枚脱いで、おさまったらまさ重ね着します。こうすれば、出た汗の蒸発をコントロールできますし、吸収と発散の作用が体温調節に働きかけて、多汗の予防にもなります。

汗が出るのを抑えることよりも、よい汗をかくようにしましょう。それが多汗の予防につながります。運動や入浴、食事など、日常生活から見直していきましょう。

●入浴
入浴は血行をよくして発汗を促すので、ゆっくりとお湯につかるだけで多汗の予防になります。更年期の多汗の症状が盛んなときは、「酢風呂」がおすすめです。醸造酢や黒酢などを、入浴直前に湯船に入れます。最後にシャワーを浴びれば、お酢のニオイは残りません。また、両手両足を熱めのお湯に10〜15分間つけると、汗をたっぷりかきます。
お風呂は夜入るか、朝入るかで、体臭予防の効果に差が出てきます。いやな体臭を減らしたいなら、夜寝る前に入るほうがいいでしょう。
理由は「乳酸」にあります。日中、体を動かしていると、乳酸がたまってきます。体内に乳酸が増加してくると、それに比例して汗の成分にアンモニアが増えてニオイの元になるのですが、ゆっくり入浴していると、血液循環がよくなり、乳酸が減少します。さらに、夜は乳酸が減った状態で寝ることができるので、いやな体臭も軽減されます。
一方、朝、急いで入浴しても、すぐに活動を始めますから、乳酸を減らす間はありません。そのため、体臭が強いまま、一日を迎えることになってしまうのです。

●運動
更年期の症状改善にと、これから運動を始めるという人は、急激な動きは避けましょう。発汗を促し、手足の血流をよくするウォーキングやストレッチなどの有酸素運動がおすすめです。ストレッチは、とくに手足の血流をよくするメニューをとり入れるようにしましょう。


●食べ物
よい汗をかきやすくする食べ物の代表はショウガです。お風呂上がりにショウガ湯を飲むとさらに効果的です。また、多汗が続くと皮膚が乾燥しやすくなります。このようなときは、ポリフェノールを含む梅干し、紅茶、赤ワインなどをとり、乾燥を予防しましょう。汗が出ると、冷たいものを多くとりたくなります。しかし、血行を悪くして多汗の症状を増長させる原因になるので、冷たいもののとりすぎは注意が必要です。





五味常明著『気になる口臭・体臭・加齢臭』(旬報社)より


気になる口臭・体臭・加齢臭




多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

冷え性と汗っかきの関係

一般にいう「冷え性」と汗との関係では、むしろ汗をかかない人が冷え性になりやすいのです。人間の体にとって、汗は車でいえばラジエーターの役割をしています。高速で走っている車のラジエーターが働かなければ、エンジンはオーバーヒートします。汗をかかずにいると汗腺の機能が低下しますが、これは体のラジエーターが働かない状態と同じです。そのままでは、代謝熱で体がオーバーヒートしますので、体は自衛として、体から熱を出さないように反応します。つまり、汗をかかないと体の新陳代謝を抑えて、低代謝の状態となるのです。代謝が悪ければ、体の熱量が不足して、低体温となり、さらには血液の巡りも悪くなります。これがいわゆる「冷え性」の本当の原因なのです。

汗っかきでも冷え性というのは、冷房病のように、発汗を刺激する交感神経の過剰な働きにより皮膚の血管が収縮して血行を悪くし、手足の冷えを招いているものと思われます。


五味常明・読売新聞大手小町編集部 著
『汗っかきを治す72のワザ+α』(保健同人社)より


汗っかきを治す72のワザ+α




多汗症についての相談(回答内容別)
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女性ホルモンの周期と多汗

基本的には、男性ホルモンは発汗を促進するように働き、女性ホルモンは汗を抑制するように働きます。しかし、実際の女性ホルモンの働きは複雑で、女性ホルモンのうち、体温を高くする黄体ホルモンは汗を多く出す働きがあり、卵胞ホルモンは汗を抑える働きがあるため、これらの相互作用で汗が多くなったり少なくなったりします。

生理前に汗が多くなるのは、黄体ホルモンの働きが優位になるためとされています。
妊娠中も黄体ホルモンの分泌が盛んになります。また、逆に女性ホルモンが減少する更年期や産褥期に汗が多くなるのは、汗を抑える卵胞ホルモンが減少し、相対的に男性ホルモンが優位になることや、黄体ホルモンが減少すると、より多く出そうとして、黄体ホルモンを促進するホルモンが脳から多く出ることによります。

これらの女性ホルモンが関係する多汗は、女性ホルモンの補充療法が効果的ですので、婦人科の先生に相談されるとよいでしょう。



五味常明・読売新聞大手小町編集部 著
『汗っかきを治す72のワザ+α』(保健同人社)より


汗っかきを治す72のワザ+α




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更年期に起こる多汗とニオイ

更年期を迎えるころの女性から、「暑くもないのにやたらと汗が出てきて困る」、「汗とニオイがひどくなって…」という訴えをよく聞きます。更年期の症状にはさまざまあり、のぼせ・冷えなどとならんで、全身に汗をびっしょりかくことも、代表的な症状といえるでしょう。

更年期になると、女性ホルモンの分泌が低下してきますが、もともと女性ホルモンが減ってくると、汗腺機能の調節が乱れてきます。その結果、体温調節がうまくいかなくなり、体を動かしていないのに汗が出てきたり、昼間だけでなく寝汗もかくようになるなど、時間や場所に関係なく汗が多くなるのです。

さらに更年期特有のイライラや不安などの精神症状により、精神性発汗のメカニズムが強く働くようになることも影響しています。

更年期だけでなく、出産後、急に汗かきになることはよく知られていますが、これは産後、女性ホルモンの分泌が急激に変化し、自律神経が失調気味になることが原因で起こります。このような産後の多汗を産褥(さんじょく)性多汗と呼んでいます。ふつうは産後しばらくすれば自然になおってしまいますが、まれに精神性多汗のきっかけとなり、長く多汗に悩まされることになる人もいます。


そもそも更年期とは、女性が閉経を迎える前後数年ずつ、だいたい40代半ば頃から50代半ば頃までをいいます、更年期になると、女性ホルモンの分泌が低下し、ホルモンバランスも崩れてきます。更年期にあらわれるいろいろな症状は、ホルモンバランスが崩れ、自律神経の調節がうまくいかなくなることが大きく関係しています。

ご存じのように、自律神経は血液循環や体温調節など自分の意思とは関係なく体の機能を調節する働きを持っています。発汗作用もそのひとつですから、自律神経のバランスが崩れてくると、発汗作用もおかしくなってしまうのです。

一般的に、多汗症の人の場合は、よく汗をかく場所は手や足です。しかし、更年期の場合、手足にほとんどかかない代わりに、顔や首、胸などにぐっしょりと汗をかきます。汗腺機能と同時に体温調節機能も落ちているので、手足は冷たいのに顔だけがほてって、首や胸にポタポタと滝のような汗をかく人もいます。

また、体を動かして生じる生理的発汗は、サラッとしていてニオイはほとんどしませんが、精神性発汗である更年期の汗は、濃度が濃くてベタベタしています。蒸発しにくいため、さらに体温調節の働きが鈍くなり、いつまでもダラダラとかき続けることになります。

このような汗には、アンモニアなどのニオイ物質が多く含まれているので、汗そのものがニオイを発しやすくなるのです。






五味常明著『気になる口臭・体臭・加齢臭』(旬報社)より


気になる口臭・体臭・加齢臭



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加齢臭、その原因と対策
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プロフィール

医学博士・五味常明
1949年、長野県生まれ。一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。 昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。 患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱。ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。 わきがの治療法として、患者が手術結果を確認できる「直視下剥離法(五味法)」を確立。 TVや雑誌でも活躍中。 99年からは、ケアマネージャー(介護支援専門員)として、デイケア事業や、高齢者介護の現場でのニオイのケアにも取り組む。

五味クリニック院長
流通経済大学 客員教授
日本心療外科研究会代表
体臭・多汗研究所所長

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