多汗症や汗のニオイに悩む方のためのブログ(五味クリニック)

わきが多汗症治療に長年携わってきた五味クリニック院長が、汗に悩む方の心のケアを重視した、様々な対策や治療法をご紹介します。

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新着情報
  • 熱中症や脳梗塞を防ぐ「医学的に正しい」汗の拭き方
  • 節電の夏を乗り切る!からだの上手なクールダウン
  • 熱中症の予防、実は水を飲むだけじゃダメ!「正しい汗」がポイント
  • 熱中症には汗腺トレーニング!
  • 節電の夏を乗り切る!からだの上手なクールダウン
  •  熱中症を予防するよい方法はありますか?
  • 熱中症対策は、汗を止めない、拭きすぎない

熱中症対策

熱中症や脳梗塞を防ぐ「医学的に正しい」汗の拭き方

 気象庁の3カ月予報によると、今年の8月は例年になく酷暑とのこと。引き続き脱水による熱中症や血栓症に注意が必要だが、「汗の拭き方」も工夫次第で熱中症や脳梗塞・心筋梗塞などの予防になるという。汗と臭いの専門家である五味クリニック(東京・新宿)の五味常明院長に聞いた。

「噴き出す汗は乾いたタオルでしっかり拭いて皮膚を乾燥させたいと思うでしょうが、我慢してください。この時季の汗は湿り気が皮膚に全体に少し残る程度に拭くのが一番。小まめに軽く拭くか、ウエットティッシュで拭くことです。その方が“ムダな汗”をかいて体内の水分を失うことが少なくなります」

 夏の汗は、体内の余分な熱を体外に放出して体温を一定に保つのが目的。体内で産出される熱から、内臓や脳といった重要器官を守るためだ。それには、打ち水で大地を冷やすのと同じ理屈で、皮膚から気化熱を効率よく奪うことが大切になる。
「汗が蒸発して体温を下げて平熱に戻れば、それ以上汗をかくことはありません。ところが、その途中で噴き出る汗を完全に拭いたり、冷房が効いた部屋に入って皮膚を乾燥させると、気化熱で体温を下げることができなくなる。結果、熱が体の中にこもり、脳と皮膚の2つのセンサーから“もっと汗を出せ”との指令が出て、より大量の汗が流れてしまうのです」

 これを何度も繰り返すと、大量の汗と共に体内から必要な水分やミネラルが失われ、めまい、脱力感、筋肉のけいれんを起こす。

■汗の蒸発面積を増やせ!

 夏はただでさえ、血管が広がっていて血圧が低い。そのうえ、汗の原料である血液から水分が抜ければ脳の血流が不足して失神を起こしたり、血栓ができてそれが肺や脳や心臓に飛ぶことで重大な事態を招きかねない。 もうひとつ汗で忘れてならないことは、汗には熱を体外に放出するのに“有効な汗”と“ムダな汗”があること。

「通常、汗が汗腺から皮膚表面に排出されると、すぐに蒸発します。ところが、汗の排出量が最大蒸発量を超えると汗が目に見えてきます。これは体を冷却するのには役立たないムダな汗です」

 このムダな汗を有効な汗に変えるためには、汗は完全に拭き取らず、皮膚全体に薄く塗りつけた方がいいという。

「水分の蒸発量は蒸発面積が大きければ大きいほど多くなります。汗孔から出た汗は、そのままその付近にとどまると蒸発面積は小さい。汗をのばすことで蒸発面積を広げれば、汗は蒸発しやすくなり、体を効率的に冷やすことになります」

 人間の皮膚には浅い溝が縦横に走っていて、汗の蒸発面積を増やすのに適した構造がある。「汗を少し残してそれを塗りのばす」のは、これを推し進めることにもつながるのだ。

「汗は食塩水ですから、真水に比べて蒸発が抑制されています。汗の量が多くなれば、汗に含まれる塩分は多くなるので汗が蒸発しにくい。汗を皮膚にのばして蒸発面積を広げることは、その意味でも有効なのです」

 ただし、このときどうしても気になるのが臭いの問題だ。

「汗の臭いの主な原因は、皮膚にひそむ細菌の増殖です。汗が少ないときは汗が皮膚面を酸性化して細菌の増殖を抑制します。しかし、汗が増えると皮膚はアルカリ性に傾いて抑制効果が低下し細菌などが活動して臭くなる。この時季の汗は湿り気のある除菌シートで拭くのがベストでしょう」

 たかが汗と思うことなかれ。夏は1日で10リットルの汗をかく人もいる。汗を効率的に流すことは熱中症や心血管イベントの予防だけでなく、体の臓器のムダな動きを抑えて夏バテを防ぐ意味もあるのだ。

日刊ゲンダイデジタル
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/210760/1

多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

節電の夏を乗り切る!からだの上手なクールダウン

昨年に続き、今年も節電の夏がやってきます。もしも、観測史上最高を記録した2010年並みの猛暑がやってきたら…!? と考えてゾッとしている人も多いでしょう。そこで今回は“汗博士”として著名な五味常明先生に、現代の日本人の身体と熱中症対策について教えてもらいました。

節電モードで熱中症が急増!?
汗が嫌いという女性が多いですが、汗をかくのは身体の重要なメカニズム。人類の進化の賜物なのです。
汗が嫌いという女性が多いですが、汗をかくのは身体の重要なメカニズム。人類の進化の賜物なのです。 昨年夏、例年にない一斉節電を試みた多くのオフィスでは、暑さにぐったりで仕事が進まない、汗がベトベトして不快、など苦悩の声が。これは、現代の日本人がエアコン依存で暮らしてきた証拠です。移動中を含め行く先々すべてに冷房がきいた生活に慣れてしまうと、上手に汗をかけなくなります。現代人の集中力が落ちるのは、暑いと感じても上手に汗をかけず体温を下げれなくなってしまったから。 。塩分の多いベトベト汗は、汗の出口である汗腺の機能低下によるものです。上手に汗をかけないと必要なミネラルを失い、体温の上昇に耐えられなくなって人間は倒れてしまいます。これが熱中症です。
「絶対クーラーをつけないぞ!」は絶対ダメ
いきなり極端な節電モードに切り替えるのは非常に危険です。我慢しすぎて自覚症状を見過ごせば、熱中症で怖い思いをすることに。日本には四季があり、冬と夏では活動している汗腺の数が違います。梅雨の時期から半身浴や軽い運動などで汗をかき、身体中の汗腺を目覚めさせて準備を。そのうえで必要ならクーラーも活用し、徐々に設定温度を上げたり時間を短くして、クーラーから卒業できるとよいでしょう。


炎天下じゃなくても気絶する!? 熱中症のおもな症状
以前は炎天下で起きるとされていましたが、現在では室内熱中症が知られています。軽度ならすぐ回復しますが、特に高齢者は「睡眠時熱中症」という脳梗塞に似た熱射病で亡くなることも。このように熱中症には3つの段階があり、水分とミネラルが不足することで始まります。順に重症度が高く、意識を失うほどの症状になれば最も重篤で、命の危険さえあるのです。


水分補給は「のどが渇いてから」では間に合わない!
体温が上がれば、身体は熱を下げようと汗をかきます。汗腺機能が低下していれば、室内でも成分濃度の濃い汗を大量放出。汗は蒸発して気化熱で体温を下げるため、濃度が濃いと多量の汗を要します。このとき水分とミネラルが一緒に失われるため、汗をかいた後はミネラルを含んだスポーツドリンクが最適です。水なら塩分とともに摂取を。

なお、のどが渇いた時が身体の水分不足時とは限りません。よって、こまめに水分補給を。汗をかいたら飲む。真夏の外出では20〜30分おきに習慣的に飲む。がぶ飲みは逆効果なので少量ずつ飲む。この水分補給が熱中症を予防します。

「脳」を冷やして、不眠と睡眠時熱中症をダブル予防
快眠を左右するのが入浴後の発汗です。入浴後、クーラーで急激に冷やすと、皮膚の温度センサーが勘違いして途中で汗を止めてしまいます。このとき、熱いままにされるのは「脳」。人間は体温を下げながら眠りに入りますが、熱いままの脳はなかなか眠れません。もっと汗を出せと命令し、いつまでも寝汗が止まらず、ますます不快になるのです。このまま脱水症状になり、内臓を守るために発汗が止まってしまうと睡眠時熱中症に。

対処法は脳を冷やすことです。入浴後の発汗はうちわや扇風機でなるべく自然に体温を下げます。汗が完全に引いてから服を着ましょう。寝苦しいときは、氷まくらや冷却シートで脳をやさしく冷やすと効果的です。寝入りばなの発汗は自然なことなので、汗が蒸発しやすいゆったりした衣服や寝具がよいでしょう。


「一気に冷やす」が脳には逆効果
「急激な温度変化を避ける」ことも熱中症の大切な予防法です。まず、移動後や入浴後など、体温の上がっているときに「クーラーで急激に身体を冷やす」「ギンギンに冷えたビールや氷の入った飲み物を飲む」このふたつを避けましょう。

脳の適温は内臓よりも低い37度前後です。脳がまだ熱いのに発汗をピタリと止めてしまうのが、急激な温度変化。さらにまたすぐ屋外に出ると、脳の命令と皮膚のセンサーが両方反応して大量の汗をかき熱中症の危険がさらに高まります。この大量の汗は成分濃度が濃く、ダラダラと流れて蒸発しにくい「悪い汗」です。逆に「よい汗」は、サラサラですぐ蒸発して、少量で効率的に体温を下げます。

よい汗 悪い汗
汗の役割は蒸発です。99%が水ですが、残りの成分は血液とほぼ同じ。血液にはミネラルをはじめ塩化ナトリウム、乳酸や尿素などの老廃物、アンモニウムなどが混じっています。汗腺は、水分をろ過してほかの成分を血液に戻し、残りを汗として外に出します。上手に汗をかけるということは、汗腺の質がよいということです。汗腺を使っていなければ、ろ過の機能がすぐ落ちてしまうもの。このようにして、エアコン依存の現代人は「悪い汗」ばかりかくようになったのです。

「脳」を意識して身体を冷やす
すべての場所を急激に冷やし、涼しい場所で脚を高くして寝かせ、水分を与えましょう。
脳細胞は熱に弱いため、いちばん大事な脳にダメージを与えてしまうのが熱中症。仕事の外回りや通勤途中に倒れてしまわないよう、効果的に冷やす場所を覚えましょう。次のような症状があれば、脳に近い「おでこ」「首」、そして「脇」を集中的に冷やします。

この場合は、応急処置なので、急激に冷やしてもかまいません。数分で症状が進んでしまう場合もあるので、とにかく脳を守りましょう。水分補給もお忘れなく。周囲の人が倒れたときは、イラストのすべての場所を急激に冷やし、涼しい場所で脚を高くして寝かせ、水分を与えましょう。意識がなければ即救急車を呼びましょう。

快適さを求めて冷やすなら
発汗を止めてしまう急激な温度変化は避けたいので、やさしく冷やすのが基本です。「手首」を流水にあてるなど、冷やしやすい場所から冷やしましょう。「おでこ」「首」「脇」などは、脳に近く、うちわであおぐにはもってこいのスポット。脳に近い場所は、濡らして絞ったハンカチをあてたり、水で冷たくなるスカーフなどでやさしく冷やして。冷却シートや布を巻いた保冷剤も有効です。仕事中に服に汗が沁みて困るときは、衣類の上から使う冷却スプレーなどが便利でしょう。抗菌効果を備えたタイプも多くあります。


簡単にできる汗診断で熱中症対策
熱中症は梅雨明けの急に暑くなる頃が最も多いとされるので、私は梅雨時期の汗腺トレーニングをおすすめしています。汗が嫌だという女性は多いですが、よい汗はすぐ蒸発してにおわないので安心してください。また、過ごしやすいうちに自分の汗をなめてみて、味で基準を知るのも熱中症対策には有効です。どのくらいしょっぱいかで、よい汗か悪い汗か判断できちゃいますよ。簡単でしょう?


アイリス暮らし便利ナビ
 https://www.iris-kurashi.com/health/health/Heat-illness/

多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

熱中症の予防、実は水を飲むだけじゃダメ!「正しい汗」がポイント

水をたっぷり飲むだけでは、実は不十分。どうやって“巡らせて出す”かが、問題だ。

この夏、特に意識したいのは「汗」。全身からじんわりと汗をかけるようになると熱中症リスクも減り、

肌もきれいになる!

 「汗を上手にかけない人が増えている」。汗の専門医として20年以上診療を続けている、五味クリニックの五味常明院長はいう。

 「体温が急激に上がったとき、“打ち水?のように気化熱で体温を下げてくれるのが、汗」(五味院長)。しかし、水を十分に飲んでいなかったり、冷房の中での生活や運動不足で汗腺機能が衰えていたりすると、汗が出にくくなる。

 「猛暑での急激な体温上昇に対応できるのは、汗しかない。汗がうまくかけないと、体温が下がらず、熱中症になりやすくなる」(五味院長)。

(中略) 

 では、どんなふうに汗がかければいいのだろうか?

 五味院長によれば、「全身からじんわりかく小粒の汗がいい。蒸発しやすく、体温を下げやすい」。しかも、そういう“いい汗”は、「皮脂腺からの皮脂とうまく混ざり合って、皮脂膜をつくる」(五味院長)。においがしにくく、肌が潤う効果も期待できる。一方で、汗をかいても大粒の汗だと蒸発しにくく、体温をうまく下げられないという。

 “いい汗”をうまく汗かけるようになるには、まず、冷たい飲み物などで体を冷やさないこと。さらに、適度な運動を習慣にして、お風呂はシャワーで済ませずにぬるめの湯にゆっくり浸かるなど、冷房で冷えた体を温めながら、汗腺をトレーニングすることが大切。この夏は、水と汗の力で健康とキレイを手に入れよう。



続きはこちらを御覧ください。

日経ウーマンオンライン
http://wol.nikkeibp.co.jp/article/special/20150706/209567/
 

多汗症についての相談(回答内容別)
多汗症についての相談(質問内容別)

熱中症には汗腺トレーニング!

美楽  2011年 9月号
美楽講座 37回 『熱中症には汗腺トレーニング!』


 人類はさまざまな環境の変化、外気温の変化に対応できるように、体温調節できる仕組みを得ました。しかし、冷房の普及で、体温調節がうまくいかなくなってしまったのです。この体温調節がうまくできないと、熱が体内にこもったままになり、熱中症を起こします。
 今号では、正しい汗のかきかた、そのための汗腺トレーニングの仕方などについて、五味クリニックの五味常明院長にお話を伺いました。


Q1 これまで、夏になると冷房をかけて快適な環境の中で暮らすのが普通でした。それによって私たちの体に起こった変化には、どういうものがあるとお考えですか?


私の外来には、「汗」に悩む患者さんが多数いらっしゃいます。彼らを見ていて痛感させられるのは、体温調節をうまくできない人が本当に多いということです。
人類はさまざまな環境の変化に対応するために恒温動物となり、外気温の変化に対応できるように、体温調節できる仕組みを得ました。かつて、夏は屋内も屋外も本当に暑かった。だから夏の季節には、汗を出し、体  内の熱を放出して体温を下げ、環境に対応してきたのです。
しかし、冷房の普及で状況は大きく変わりました。夏なのに、屋内はクーラーをガンガンにかけるために、寒すぎるほど。そのクーラーの熱は屋外に吐き出され、外は暑い。すると屋内をさらに冷やし、屋外はもっと  暑くなるという悪循環が始まったのです。
私たちはそのとても寒い屋内と、とても暑い屋外を往復することになります。暑さ、寒さの繰り返しを強いられることで、体温調節がうまくいかなくなってしまったのです。
今年は節電の影響で、冷房を自由に使いにくい。そこで私が危惧しているのが、熱中症の増加です。体温調節がうまくいかない現代人は、暑い夏になかなか対応できず、熱が体内にこもったままになり、熱中症を起こ  しやすいのです。


Q2 今年の夏を健康に乗り切るために肝心なことはなんでしょうか?


衰えた体温調節の機能を取り戻すことです。もっと具体的にいうと、汗を正しくかけるようになること。これが、体温調節をうまく行い、今年の夏を健康に乗り切る上で非常に重要だと考えています。


Q3 「汗を正しくかく」ことの重要性について、もう少し詳しく教えてください。


汗をかく器官である汗腺は、人間の進化の過程で最後につくられたものです。それゆえに未完成で、一番退化しやすく、使わないでいるとうまく機能しないようになります。
冷房の影響で一年の中で汗をかく機会が極端に減ってしまった現代、汗腺は退化し始めています。周囲を見渡すと気付くと思いますが、夏、「普通に汗をかいている人」は結構少ない。さほど暑い状況でもないのに、  滝のようにダラダラと汗をかいているか、まったくといっていいほど汗をかいていないか、そのどちらかでしょう。
必要以上に大汗をかくと体の水分やミネラルが失われて、めまいや脱力感、筋肉のけいれんを起こします。これは熱中症の症状のひとつ。また、暑くてもうまく汗をかけない人は、皮膚の血管が広がりすぎて血液が不  足し、血圧が下がって意識がもうろうとしてきます。体温が著しく上がり、意識障害を起こしてしまうことも。これらも熱中症の症状です。
正しく汗をかくことは、熱中症から身を守ることにつながるのです。


Q4 いい汗、悪い汗の見分け方は?


いい汗は、肌の上ですぐ乾き、汗が小粒で限りなく水に近く、量は適量です。一方、汗を大量にかく、汗が大粒で拭いても拭いても出てくる、汗がベタベタしている、汗が不快なニオイがする。といった場合は、それ  らは悪い汗でしょう。
汗腺が退化していない人は、必要な量の汗で体温調節ができます。でも、退化している人は、壊れた水道のように、いくらでも汗が出てくるのです。
汗は99%以上が水で、残りは塩分と微量のミネラルや乳酸などの老廃物。汗腺は汗が出た後、水分だけを残して、ほかの物質を再吸収します。だから、いい汗は限りなく水に近い。ベタベタもしないし、ニオイもしま  せん。
ところが汗腺が退化していると、"再吸収"をうまくできないのです。塩分やミネラルなども皮膚上に残りますから、ベタベタするし、老廃物のニオイがするのです。


Q5 つまり、「汗臭さ」「多汗」と言った悩みも、正しく汗をかけるようになれば、改善できるのでしょうか?


まさに、そうです。汗腺は使わなければすぐに退化しますが、もとの正常な働きを取り戻すのも早い。汗腺を鍛えて、正しく汗をかけるようになれば、汗に関する悩みとオサラバできるでしょう。


Q6 具体的な方法を教えてください。


"汗腺トレーニング"としてぜひやっていただきたいのが、「手足高温浴」と「半身浴」です。
まず、お茶や軟水のミネラルウォーターなどを多めに飲みます。
そして浴槽に43〜44度の熱めのお湯を少なめに張り、四つんばいになるようにして、膝から下の足と肘から先の手をお湯に浸けるのです。これが手足高温浴です。
全身の汗腺の中で、脳から遠い手や足の汗腺は機能が衰えやすい。手や足の血液が温められると、それが全身をめぐって体が芯まで温まり、脳の温度センサーが「いい汗」をかくように働きます。
手足高温浴の後は、40度前後のお湯を浴槽に張り、半身浴をします。お湯に浸かるのは、みぞおちから下。肩まで浸かると汗をかいても蒸発できず、体温調節をうまくできません。
半身浴をすると、体が芯から温まり汗が出ます。これによって体温が調整され、脳の温度が上がりすぎるのを防ぎます。半身浴からあがったら、硬水のミネラルウォーターをこまめに飲みましょう。
手足高温浴と半身浴は、2週間続けてください。2週間で、手や足はもちろん、ほかの体の部位の汗腺も活発に働くようになります。すると、汗を正しくかけるようになるのです。


Q7 入浴後はクーラーで体を冷やしてもいいですか?


NGです! クーラーで体を冷ますと、せっかくのトレーニングが台無しです。開いた汗腺が閉じてしまうからです。
入浴後はタオルで優しく水気を拭き取り、汗は自然な蒸発に任せてください。どうしても体がほてってつらいという場合は、うちわで首筋や額、脇の下のクールダウンを。


Q8 汗腺を鍛えるドリンクなどがあれば教えてください。


入浴後、リンゴ酢や黒酢を水やジュースで割って飲むといいですよ。体のエネルギー代謝を円滑にするクエン酸が含まれていて、自然に汗をかけるようになります。
逆に、ギンギンに冷えたビールはやめてください。発汗が急激に止まってしまい、トレーニング効果が半減します。


Q9 先生の美学について教えてください。


汗の悩みでいらっしゃる患者さんというのは、非常に優しい方が多い。通常、病気というのは、自分がつらいから、痛いから病院を受診されるわけですが、汗で悩んでいらっしゃる方は、「人に迷惑をかけているので  はないか」と他人を気遣っている。だから悩むのです。
そういう心優しい患者さんを悩みから解放してあげたい。それが患者さんと接するにあたって私が常に考えていることであり、美学であるのです。















多汗症についての相談(回答内容別)
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節電の夏を乗り切る!からだの上手なクールダウン

【五味院長取材記事・番組紹介】
アイリス健康美容ドットコム
節電の夏を乗り切る!からだの上手なクールダウン
http://www.iris-health-beauty.com/health/Heat-illness/

昨年に続き、今年も節電の夏がやってきます。もしも、観測史上最高を記録した2010年並みの猛暑がやってきたら…!? と考えてゾッとしている人も多いでしょう。そこで今回は“汗博士”として著名な五味常明先生に、現代の日本人の身体と熱中症対策について教えてもらいました。

多汗症についての相談(回答内容別)
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 熱中症を予防するよい方法はありますか?

Q 質問 熱中症を予防するよい方法はありますか?

毎年、夏の暑さに体がついていけません。熱中症も心配なので、よい予防方法があれば教えてください。

 

A  お答え 梅雨どきの汗腺トレーニングが有効

運動不足やエアコンで現代人は熱中症体質になっている!

 熱中症は、高温環境で生ずるさまざまな障害の総称です。熱中症は体をクールダウンさせる汗腺がうまく働かないことと関係があります。濃度の濃い「悪い汗」をかくと、血液の塩分が低下して疲労感やけいれんを、大量の汗が出すぎると脱水で脱力感やめまいをおこします。その結果、血圧が急に低下すると失神、逆に発汗量が低下して体温が著しく上昇すると脳にダメージを与え意識障害が生じ、ときには死に至ることもあります。
 近年、熱中症が増加しているのは、猛暑のためだけではありません。現代人が、運動不足や快適な空調生活に慣れ、常日頃から汗をかかなくなったからです。汗をかかない生活を続けると汗腺機能が衰えて、暑さに弱い「熱中症体質」になりやすいのです。

積極的に汗をかくことで暑さに適応

 熱中症は衰えた汗腺を鍛えて「良い汗」をかくことで予防可能です。それには、まず汗をかき慣れること。エアコンに過度に依存しない。ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動で適度な汗をかく。夏でも食事は体を温める食材も摂取する。夏の鍋料理などはおすすめです。汗は必要以上に拭きとらず、できるだけ蒸発させる。こまめな水分補給も大切です。冷たいものより温かい飲み物がよいでしょう。
 また、積極的に汗腺を鍛える「汗腺トレーニング」も有効です。入浴時に、発汗機能が衰えやすい足と腕をやや熱めのお湯(43℃〜44℃)に15分くらい浸します。ただ、皮膚の弱い人は熱傷に注意してください。これを梅雨どきに2〜3週間くらい行うと、汗腺が暑熱順化(暑さに適応すること。発汗機能が高まることで熱を発散し、体が暑さに慣れる。)して元気な能動汗腺が復活し、夏の暑さに負けない体をつくることができます。風呂上がりには、団扇などで汗を蒸発させ脳温を十分下げてから寝ると、睡眠に入りやすく夏バテ防止にもなります。


ヘルスアップ21 2011年6月号より


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熱中症対策は、汗を止めない、拭きすぎない

婦人公論2011年8月22日号
「お風呂と眠りにひと工夫 全身の汗腺を開けば、汗はさらさらになる」5/5


女性の場合、汗が一番気になるのは外出時など人と会っているときかもしれません。大汗をかくのもイヤですが、汗の匂いも気になり、「汗が出るとすぐに拭いてしまう」という人が多いようです。しかし、実はこの「汗の拭きすぎ」はかえって逆効果なのです。


汗は拭けば拭くほど出てきます。なぜなら汗は蒸発させてはじめて、体温が下がるからです。ほどほどに肌表面に汗を残せば気化熱で体温が下がり、長い間ダラダラと汗をかくことはありません。汗を拭き取るより、額や首筋に扇子で風を送って気化をうながし、クールダウンさせるのが効果的。


本来、匂うのは皮脂であって、汗自体ではありません。ところが、汗をかき慣れていない人は汗腺に老廃物がたまっているので、臭い汗が出るのです。汗の匂いが気になるようなら、濡れタオルなどで肌表面に残った汗の匂い成分や塩分、匂いを強くする雑菌などを拭き取ってしまうといいでしょう。


夏の外出時は、水分補給の方法にも十分な注意が必要です。体は1日に3〜4リットルの水分を必要としているのですが、それを補うために一度に水をたくさん飲んでも吸収できません。ペットボトルなどを持ち歩いて、ちびちび飲むのが理想的です。のどが渇いていなくても、たとえば20分おきに少量口に含みましょう。


「のどが渇いた感じ」というのは脱水状態かどうかの判断基準にはなりません。いつもよりトイレに行く回数が少ないようなら、実はかなり危険な状態なのです。


飲み物はなんでもいいのですが、温度には注意が必要。口の中には体温調節のセンサーがあると考えてください。氷の入った冷たいドリンクなどが口に入ると、体が「体温が下がった」と勘違いして汗が出なくなってしまい、うまく体温が下げられなくなります。


ガラス風鈴づくりの職人さんは、灼熱の仕事場でも冷たい水は飲まないそうです。それが熱中症にならない秘訣の一つなのでしょう。


まずは汗腺を鍛えて良い汗をかく。眠るときは体のメカニズムを利用して上手に汗をかき熟睡する。汗腺を開いて、脳が上手に体温コントロールできるようになると、残暑の季節も涼しく過ごせ、気温が下がる秋も体調を崩すことなく迎えられるでしょう。


汗腺トレーニング3か条

1.「手足高温浴」で、手や足の眠っている汗腺を開こう
2.「半側発汗」で、寝ている間に良い汗を書こう
3.水分補給はこまめに、汗は止めない、拭きすぎない




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プロフィール

医学博士・五味常明
1949年、長野県生まれ。一ツ橋大学商学部、昭和大学医学部卒業。 昭和大学形成外科等で形成外科学、および多摩病院精神科等で精神医学を専攻。 患者の心のケアを基本にしながら外科的手法を組み合わせる「心療外科」を新しい医学分野として提唱。ワキガ・体臭・多汗治療の現場で実践。 わきがの治療法として、患者が手術結果を確認できる「直視下剥離法(五味法)」を確立。 TVや雑誌でも活躍中。 99年からは、ケアマネージャー(介護支援専門員)として、デイケア事業や、高齢者介護の現場でのニオイのケアにも取り組む。

五味クリニック院長
流通経済大学 客員教授
日本心療外科研究会代表
体臭・多汗研究所所長

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