ご存知のように、人間は汗をかくことで体温を調整しています。体温が上がる→汗をかく→かいた汗が皮膚表面で蒸発する→気化熱で体温を体の外に逃がしているわけです。

 汗をかくために大事な器官が汗腺です。人間の体には400万〜500万個の汗腺がありますが、実際に働いている「能動汗腺」は、全体の約半分と言われています。残りの半分は環境が急変したときに対応できるように休眠しています。

 季節によっても能動汗腺の数は変わります。暑い夏には能動汗腺の数が増えて体温を逃し、寒い冬には能動汗腺を減らすことで気温の変化に順応してきたわけです。

 ところがこのところ、夏になっても汗をかきにくい人が増えています。暖かい季節になっても能動汗腺の数が増えないケースです。言うまでもなく、冷房が普及してきたせいでしょう。

 能動汗腺が増えないと、どうなるのか。

 まず、体温調節が上手にできなくなります。暑いときに熱が体にこもりやすくなるので、熱中症になりやすくなります。

 さらに、汗の質が変わります。汗をかきやすい人は水のようなサラサラした汗をかきますが、汗をかきにくい人の汗はネバネバした汗になります。私は「悪い汗」と呼んでいますが、血漿の成分やミネラルをたくさん含んでいるので、蒸発しにくくて臭いが強いという性質があります。体の方はミネラルが失われるので、夏バテのような慢性疲労の症状が起こりやすくなります。

 ではどうしたらいいのか。

 なるべく、夏は汗をかきやすい生活を心がけてください。真夏の暑い日に冷房を一切使うなというわけにもいきませんが、せめて外気と室内の温度差を5℃以内に抑えてください。

 汗腺が活発に活動することで、サラサラしたいい汗をかける。細胞の代謝が活発になると、血流が増えて酸素が全身に運ばれて、さらに代謝が高まるといういい循環が生まれていきます。

通販生活2009年夏号


*「通販生活」ではこの後、7つの汗臭、汗ジミ対策商品が紹介されています。




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