汗をかきにくくなっている現代人。だからといってそのまま放置していては汗腺の機能が低下する一方です。日常生活でのちょっとした工夫を心がけて、上手に汗をかきましょう!


1.汗をかくことに慣れる
まず大事なのが汗をかくことに慣れることです。汗腺は使わなければ退化して、さらに汗をかきにくくなり、悪循環を招きます。
日本には四季があり、気温の変化が激しくなっています。夏にフル活動した汗腺は、秋から冬にかけて休み、春から梅雨にかけて暑さに順応するサイクルをつくっているのです。
エアコンに安易に頼ることなく、四季の移ろいを肌で感じましょう。ただ、真夏の熱帯夜にエアコンを使わないのは難しいでしょうから、まずはエアコンの設定温度を外気温マイナス5度で設定してみてください。
そして積極的にからだを動かし、汗をかく習慣をつけましょう。


2.半身浴を心がける
湯船に37〜38度の湯を張り、みぞおちのあたりまでつかる半身浴は、よい汗をかくためのトレーニングになります。肩まで湯につかってしまうと、汗が蒸発しないので体温を調節することができず、のぼせてしまいます。半身浴だと体温調節ができ、からだへの負担が少ないのです。湯につかりながら足首を上下に動かしたり、足を上から下でマッサージすると、温まった血液が全身をめぐり、からだの芯まで温まり、よい汗をかくことができます。
塩、墨、季節の果物や植物(ゆず・みかん他)、ハーブなの自然素材の入浴剤を使うと、さらなる発汗作用が期待できます。


3.手足高温浴で発汗トレーニング
浴槽に43〜44度の湯を張り、両手のひじから先と、両足のひざから下を湯につけます。湯船に風呂椅子を入れ、座って入浴すると疲れにくいです。
少し熱めの湯が汗腺を刺激し、発汗を促します。足や腕の血液が温まると血液が全身を巡り、からだの芯が温まるため脳の温度センサーが働き、よい汗をかくことができます。
手足高温浴のあとは、湯船に水を追加して微温浴をします。全身を湯につけてリラックスしてもよいでしょう。個人差はありますが、2週間程度でよい汗をかけるようになったという実感を得る人が多いようです。ただし、血圧の高い方や高齢者には負担が大きいので避けるようにしてください。


4.風呂上がりのエアコン禁止
風呂上がりは汗をかくチャンスです。夏の暑い時期はエアコン
でほてったからだを冷やしがちですが、せっかくかいている汗を抑えないようにしましょう。
入浴のあとはゆっくりと汗を出し、その汗で自然と体温を下げるようにします。本来、体温を調節するのは汗の役割なのですから、自然にまかせましょう。
せめて首すじやわきの下などを、うちわで軽く扇ぐ程度にすると効果的です。


5.からだを温める食品をとる
代表的なのが発汗を促進する「葛根湯」に含まれる葛根です。葛粉を水や湯に溶かしたものを、汗腺トレーニングの前に飲むとよいでしょう。からだを温める作用のあるしょうがを紅茶に入れる「しょうが紅茶」もおすすめです。
野菜のとり方も注意しましょう。夏野菜にはからだを冷やす作用があります。冬に夏が旬の野菜をサラダなど、火を通さずに食べるとからだを冷やしてしまいます。冬はからだを温める冬野菜(根菜類)を、加熱調理したものを食べるようにしましょう。


6.上手に水分をとる
よい汗をかくためには水分補給が欠かせません。
汗をかきたくないから水分を控えるという人もいるようですが、これはとても危険です。
人間は水分が不足すると脱水状態に陥ってしまい、ひどい場合には生命の危険も出てきますから。
一般的には1日に1.5リットル程度を、飲料水として補給したほうがよいと言われています。
特に夏場は汗の量が多くなるので、こまめな水分補給を心がけましょう。ミネラルが不足しがちになるので、天然のミネラルが豊富に含まれる水をとると効果的です。


7.こまめな汗対策で臭いを防止
洋服の素材は、汗の発散を妨げない薄手のものがよいです。特に下着は発汗性、吸水性、乾燥性にすぐれた綿素材が好ましいです。また通気性をよくするため、締め付けすぎるものは避けましょう。
汗をふくときには、たかく絞ったぬれタオルを使うと肌のべたつきが解消されるうえ、臭い予防にもなります。ワキの下は制汗剤(デオドラント)を塗ったり、早めに濡れタオルで拭き取る、ワキパットなどを利用して汗が衣服にしみ込まないようにするなどの工夫ができます。


MOANALIFE 2008年5月



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